人生100年時代の3つの厄介な変化にどう対応する?
長くサラリーマンをやった自分が、今後の人生を考えながら、「シン・サラリーマン」というタイトルの本を読んでみました。
宅配便で届いた箱を開け、まず本の厚さににビックリしました。なんと600ページ超えの本です。
この本の著者は、「サラタメ」さんです。
本書のパートは大きく〈STEP0〉~〈STEP3〉に分かれています。
〈STEP0〉 大原則
〈STEP1-1〉 リーマン力(仕事術)
〈STEP1-2〉 リーマン力(転職術)
〈STEP2〉 副業力
〈STEP3〉 マネー力
人生100年時代の変化3つ
ということで、著者オススメのとおり「〈STEP0〉大原則」から読みました。
まず人生100年時代は、しっかり備えないと意外に恐ろしいということです。
どういうことかといいますと、人生80年で終わるか、100年続くかでは、サラリーマンの人生プランがまったく変わってきてしまうというのです。
お金のやりくり
私は60代前半です。新卒で社会人となってから35年以上経ちました。
一般的にいう定年(60歳)を超えた世代です。
著者がいうとおり、お金のやりくりを考えた場合、60歳で引退というわけにはいきません。私にとっても切実な課題となっています。
これから人生100年時代となれば、私自身も人生プランを練り直さないといけない状況になっていると思います。
「1社で働き続ける」
私の場合、59歳まで1社で働き続けて2年前に退職したのですが、それは結果的にそうなったということです。
新卒でたまたま入社した会社で35年間働いてきました。
好不況の波のなかで、会社が分社化したり、組織や担当職務の変更ありと紆余曲折を経て、同じ母体の会社に勤務してきたということです。
入社当時、定年まで同じ会社で勤め上げるなどと決めていたわけではありませんでした。
私の同期入社は30名以上いましたが、私が退職時に在籍していたのはわずか数名だったと記憶しています。
中小企業ということもあり、「この会社で定年まで働き続ける」という雰囲気はあまりなかったです。
さて、今の時代、働く期間は40年以上にもなりますが、会社の寿命は年々短くなって20数年だそうです。
だから「1社で働き続ける」というのは、ほぼありえない人生プランになりつつあるのです。
「転職」が当たり前になり、「起業」「勉強」「育児」「バカンス」みたいな期間を挟んで、人生100年時代に対応するキャリアプランで働き続ける人が増えていくのです。
大事なのは、これからどうするかということ。私は「生涯現役」を目標にして長く働きたいと思っています。
それと、長く働くためには、お金以外の目に見えない資産の重要性が増すということです。
お金以外の資産
私は、年齢的なこともあり、このなかで特に③健康に留意していきたいと思っています。
もちろん、まだまだこれからという気持ちもあります。
ここで著者がいうように、心身ともに健康であれば、長く楽しく働くことができ、結果的にビジネスマン人生全体での収入アップにつながるということです。
私自身、最近つくづく実感することがあります。
それは、楽しいと感じられないことは、長くは続けられないということです。
これから先は、楽しく感じられる環境で仕事ができるように、本書を参考にして取り組んでいきたいと思います。
2つの給料袋
これは、私もぜひ目指したいことです。
私はつい最近まで、1つの道を極めることがプロフェッショナルだと思ってきました。
しかし、人生100年時代といわれるようになり、働く期間が長くなる世の中では、1つの道だけでなく、2つ3つそれ以上の道を極めたぞ、といえるほうがよいのかなと考え方が変わってきました。
2つの給料袋を持つことは、一朝一夕にラクしてできることではないと承知しています。
行動し経験を増やして、たくさんの点を打っていくことが大事だと考えています。
とはいえ、それがすぐにできないのも事実なんですが・・・。
でも「できない」は言い訳で、実際は「やらない」だけと自分のなかで葛藤があったりもします。
今やっていることが、後からつなぎ合わさって実を結ぶ。
将来、点と点がつながって思わぬ成果がでる。そう信じて行動していきたいと思います。
3つの武器
さらに著者は、今の時代、「出世」は安定を約束してくれないといいます。
サラリーマンとしてのビジネス経験で基礎筋力を鍛えてこそ「副業力」という刀と、「マネー力」という盾をうまく扱うことができるのだと。
「出世」を目指さないといっても、会社の仕事を適当にやるという意味ではありません。
まずは、リーマン力(サラリーマンとしての仕事力)を身につけることが重要だということです。
そして、この3つの武器は、「すべて」を「順番どおり」手に入れてこそ価値があるのだと。
①リーマン力→②副業力→③マネー力、という順番です。
おわりに
私は60代に入りましたが、人生100年時代に対応しつつ歩んでいきたいと思っています。
これまでのビジネスマン人生の経験を活かし、本書で述べられていたように2つ以上の収入源を持てる力をつけていきたいです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。