ALTIS コーチングプログラム vol.1
2018年にオレゴン大学を卒業してから、単身アリゾナ州フェニックスにあるALTISという陸上の短距離を専門としたプロチームでインターンシップとして、トップの短距離の選手のスプリントトレーニング、トップの選手へのコーチング、そして、一流のコーチがどのようなコーチング哲学を持って彼らのパフォーマンスを向上させているかを毎日自分の目で、肌で感じた3ヶ月があります。
そのALTISは特に指導者への教育(Education)に力を入れており、世界中からALTISのコーチ陣からの教えを乞いに訪れます。そこに毎日彼らから学んだことは、かけがえのない時間となりました。そのALTISですが、オンラインでもコーチングプログラムをいくつも展開しており、その中のMentorship Programを受講している中で、インプットしたことをアウトプットしていきます。
以下、オンラインプログラム。
ここでは、ALTISのコーチによる教育プログラムなので、日本とアメリカのスポーツ文化や規模感も違うので、多少内容に偏りや日本の常識とは違いがあることは前提に読んで頂けると幸いです。
スポーツのパフォーマンス業界では、従来「技術的なスキル」(解剖学、生理学、バイオメカニクスなど)が重視されてきました。しかし、現在では雇用主(アスリートや組織) がコーチ(指導者)の「人間性」を重要視し、単なる技術的な専門知識は薄れているとのことです。(←日本の業界には当てはまらない、日本では専門知識が重宝されるケースが多い、個人的な見解)
ALTISのコーチが業界のリーダーたちとの対話を通じて分かったこととしては、ここでコーチに求めるのは「成長マインドセット」「学びの意欲」「オープンマインド」「好奇心」などの人格的特徴であることが明らかになりました。これらの特徴は、専門的な知識を得るための過程では養われないと思っています。
また、コーチには特定の技術的なスキルも求められますが、間違ったスキルを学んでいることが多いことが分かりました。正しいスキルとは、「アスリートが学ぶ方法」「アスリートが動く方法」「コーチが計画する方法」など、実践的な内容です。
特に、そのコーチ(指導者)が
どのように考えるか
どのように関わるか
どのように運営するか
が、コーチとしてのTraits (特徴、性質) として重要だということです。
では、スキル面はどのようなスキルが求められるのか? それを何人ものリーダー達と会話していると、チームでの立場、役割に関わらず以下3つの方法を知っていること(スキル)が求められます。
アスリートが学ぶ方法 (アスリートがどう学習し、成長するか)
アスリートが動く方法 (どうアスリートが振る舞うか、トレーニングの動作のクオリティはどうか)
コーチが計画する方法 (トレーニング計画、ピリオダイゼーション)
これらの特徴やスキルを学ぶためのメンターシッププログラムをチャプターを進めていくうちに学べると思うので、コーチとしての技量を深めたいと思います。
TWOLAPS TC
和田俊明