ハイブリッド車考 知ってる? 数種類あるハイブリッド
イントロダクション
ハイブリッド車の言葉は、巷でよく耳にするが、一体何だろう?
今や、日本国内の乗用車(軽含む)の販売台数の52%はハイブリッド車である。
一口にハイブリッド車と言っても、オードドックスなパラレル方式から、限りなくEV(電気自動車)に近いものまで、数種類ある。
その意味と、数種類あるハイブリッド車の仕組みを知ることは、その特性を知ることになり、購入時や、使う上で大いに役立つと思う。
そこで、今回はハイブリッド車の開発リーダーだった近藤勉氏に、それの違いを著してもらった。
■言葉の意味
ハイブリッドとは、「混成」の意である。
ハイブリッド車とは、エンジンと、モーターの2つの動力源を持った車のことだ。動力源が2つ同居して混成しているからハイブリッド車という。
ハイブリッド車は、動力源を2つもっているから、エネルギーも2種類必要になる。ガソリン(又は軽油)と、電気の2種類だ。
■動力別の3種類の車
そこで、動力的に分けると次の3つとなる。
1・エンジンだけで走る、エンジン車
2・エンジンと、モーターで走るハイブリッド車
3・モーターだけで走る電気自動車(EV)
それゆえに、どんなに小さなエンジンであろうと、その車の動力源が二つあれば、ハイブリッド車の範疇に入る。
私(茶木寿夫)自身も、この記述や図によって、ようやくその全容を理解できた。
では、具体的な内容に入って行こう。
特別寄稿 著:近藤勉
元・三菱ふそうトラック・バス(株)のハイブリッドキャンター開発リーダー
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