自動運転 考
世の中、遠くで鳴く鳥の如く「自動運転」「自動運転」と喧(かまびす)しいが、実際はどこまで進んでいるのだろうか?
実際には本当の自動運転(レベル4)は、まだ我々ユーザーが買える段階にはなっていない。
でも、早く本当の自動運転が始まり、高速道路だけでも良いから、自動運転で目的地まで運んでくれる日が待ち遠しい。
だって、船や飛行機は40年以上前から自動操船、自動操縦が始まっている。これは本当に楽だ。
そこで、車のユーザーとして知りたい自動運転のことを、俯瞰図的に全体を網羅してもらった。
著した近藤勉氏は、元大手自動車メーカーのハイブリッド車の開発リーダーをされていた方で、大学講師もされ、自動車交通や工学的なことに詳しい方だ。お読みいただき、全体像を掴んで頂ければ嬉しく思う。 茶木寿夫
自動運転考 特別寄稿 著:近藤勉 元大手自動車メーカーのハイブリッド車の開発リーダー
序章 自動運転の必要性
車の自動走行システム(いわゆる自動運転)に関する報道を目にする機会が増えてきた。自動運転の導入には多くの人が賛同していることからも、期待の高まりを感じる。対して、愛車がマニュアル車で、車は自分で操りたいという少数派の私は自動運転への抵抗感がぬぐえない。
自動運転は国際的な取り決めで、レベル1から5に分類されている。現在、レベル3システムを搭載した車までが販売されているが、レベル4、5はまだない。レベル4から無人走行が可能となり、このレベルに少し抵抗感がある。
レベル1と2の技術は運転支援システムと呼ばれ、ドライバーがミスを犯した時にそれをカバーしてくれる。近年、飛躍的進歩を見せている。調べてみた。
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