再び我が家に ピアノが来た
キッカケは♪「北国の春」のピアノ演奏から
再びピアノを弾いてみたいと思ったキッカケは、♪「北国の春」のピアノ演奏を聴いた時だった。
曲は長野県の小海線沿線を舞台にしたもので、その土地には何百回と行っているから、なおさら時代と場所の情感が立体的に浮かんでくる。
流れるピアノ独特の音質が、あたかもその場にいるように思わせてくれる。
同曲の3人のピアノ演奏を聴いたが、それぞれに味がある。
40歳になった頃、ピアノは5年間習った。でも当時持っていたアップライトピアノは売り払い、演奏の技術も知識も全て忘れている。
でも、シンプルな弾き方なら「私にもできるのではないか・・・」。その思いが日毎に募ってきた。
しかし本物のピアノは高価だし、大きくて重い。ならば手軽にできる電子ピアノが良いではないのか・・・ しかも中古品なら3万円程度で買える。
そう思っていたら、偶然にも親しい友人が「我が家に、使っていない電子ピアノがある。差し上げますよ」と言ってくれた。有難いことだ。
先日貰い受け、早速弾いてみた。88鍵のその本格的な電子ピアノは全て完璧に作動し、鍵盤のタッチ感触も本物に近い。大きいだけあって音も良い。
先ずは右手だけでメロディーを弾いてみた。曲はオブラディオブラダ。詰まりながらもなんとか弾けた。
ここ10カ月のギター練習で、少しずつ楽譜が読めるようになってきたので、次は「北国の春」を、楽譜を見ながら弾いてみた。何回も詰まりながらも、最後まで弾けた。
左手での和音は覚束ないが、まぁ徐々に思い出すと思うし、今はネットでピアノの和音の情報も手軽に入る。
半年もやれば、それなりに弾けるようになるだろうとの感触を得た。
最近TVでの「空港ピアノ」や「街角ピアノ」の演奏をみることがある。
或る時、91歳のおじいちゃんが、背筋をピッと伸ばしてピアノを弾き始めた。実に楽しそうでカッコ良い。その人はプロではなく、昔楽しみで弾いていただけだと言う。
私も91歳まで生きていたら、その人のようになりたいと思った。
「おじいちゃん、希望を与えてもらい、ありがとう」
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