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2023日本モビリティショー(旧:東京モーターショー)1 全容をプレスルームから

今回から、東京モーターショーからJAPAN MOBILITY SHOW(2023)に名称が変わった。
それは、単に車の未来を見せるショ―にとどまらず、通信も含めた「人を動かす、物を動かす、心を動かす」ことに関係するモビリティ全体を総合的にお見せするショーにしようということだ。
開催は東京ビックサイトで11月5日までなので、是非ご自身の目で、そして体全体で感じて欲しいと思う。

それを取材したので、先ずは「その1」として、全体像をプレスルームからお伝えしたい。

会場で販売されている自動車ガイドブック(1,300円)
モビリティの歴史や、各メーカーの車両のスペック(諸元表)も
載っているのでとても役に立つと思う。

■  名は体を表す


「名は体を表す」で、名称変更は確かに良いと思う。
地上の乗り物である車は、もう飽和状態であり、成熟してきていると思う。そこで次の移動手段で「空を飛ぶ」という夢を見るのは当然だと思う。だから3次元を含めた総合的なモビリティというのは、意識をそちらの方にもっていくには良いだろう。でも、本当にそうだろうか?

先ずは私の率直な感想を述べたい。
1・
新しいコンセプトではあるが、ショウ―の中身はそれほどの進化を感じさせるものはなかった。エネルギー源が化石燃料から、電気への変わりつつあるので、電気自動車(EV)のオンパレードとなっている。

EVとはElectric Vehicleの頭文字からの略称で、Eは電気のこと、V乗り物の総称。Vは一般的に地上の乗り物の総称であるが、空を含めて使うこともある。つまりEVで電気で動く乗り物となる。

2・
外国メーカーの出展は3社だけだったのが、ショーの意義の現実を物語っているような気がした。つまり日本のショ―に出す意義が低下したとみたのだろう。
以前はボルボ、ロールス・ロイス、ベントレー、ポルシェ、プジョー、フォードなど、多数の外国車メーカーが出展していた。でも今回はBMWとベンツ、そして中国のBYDの3社だけである。

3・
「空」の3次元乗り物は、物体として進化はしているが、「行政の考え方も、取り巻く環境も」ほどんと進化していないと思った。
(私は飛行機の免許も持っており実際に飛ぶので、その観点からの記述は、別稿で記したい)

総じて言えば、ワクワク感はほとんど感じなかった。それはもしかしたら自分が高齢化したから、感覚が鈍って来たのかな・・・とも考えたが、他の中年の人も同様に感じたと言った人が多かった。

■  夢を持てた時代と、今の違い

そこでさらに、考えてみた。

  • 60年前は、クルマを持つのが夢だった。

  • 軽から小型車パブリカへ、そして中型のコロナへ、いつかは大型のクラウンへと夢は広がった。だから、当時の晴海でのモーターショウは、エネルギーと活気が溢れていた。

  • 今は買えなくても、いつかは・・・と夢を見に来た。

  • 時代は移り、今は誰でも車を持つようになった。あるのが当たり前の時代になった。だから人々は車に夢を抱かなくなった。 単に移動の道具と考えるようになった。

  • 次の移動手段、「空を飛ぶ」は、まだまだ足踏み状態である。そして多くの人は、それを本当に必要とはしていないのでは・・・と思うようになった。だから人々は、静観している。 

昔は食べる物にも事欠き、車での移動の自由は夢のまた夢だった。でも生活が少しずつ安定してきて、車の所有が現実のものとなると、それと反比例するように夢は消滅していった。だから皆次の夢を探しているように思う。

さて、あなたは如何思われますか。

尚、空飛ぶ移動や、タイヤ、トラックのこと等は2,3、4・・・と連載の形で掲載して行きます。


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