2024年5月11日の柳木昭信写真展&トークショーに参加
2024年5月11日の柳木昭信写真展&トークショーに参加しました。
場所は、富山県の立山登山の基地となる立山駅(旧:千寿ケ原駅)の一角です。
タイトルは「立山・雪 ~水巡る~」ですが、説明を受けて、そのタイトルに納得しました。
日本で3番目に深い富山湾(深さ1,000m)から毛嵐(けあらし)などで、水分が上空に上がり、それが標高3000mの立山連峰にぶつかり、大量の雪を降らせる。それが解けて水になり、川になって再び富山湾に流れ込む。
だから ~水巡る~ となる知的なネーミングだと思いました。
トークショーでは次のように感じました。
■大画面での写真は迫力があります。
■その写真にまつわる撮影談や、画像の補足などを、3人の専門家が軽妙なトークで進行されて行くのが、とても新鮮に感じました。
■会場は150人位のすり鉢型劇場スタイルですが、ほぼ観客で埋まり、遠く京都や東京、横浜からの参加者もありました。
■引き続いて行われたギャラリートークも、柳木さんの飾らない言葉で話されたのも、親近感が湧き、良かったです。
会場は、立山登山の起点である立山駅の一角にある、立山カルデラ砂防博物館です。
でも、立山カルデラのことはよく知りませんでした。
私は東京から行ったのですが、生まれは富山です。そして若い頃、立山の山小屋でアルバイトをしながら、スキーをしていました。
それなのに、安政4年(1858年)に起きた飛越地震により、鳶山が山体崩壊し、富山平野に大災害をもたらしたことは、よく知りませんでした。
遠い昔のことだと思っていたからです。でも砂防会館を訪れたことにより、それが身近なものに感じました。
もし今、同じ災害が起きたら、富山平野は県庁、市役所、富山駅、富山空港を含めて、土石流で埋まるでしょう。
そうならないように、明治39年から今日まで、砂防工事を行い続けているのです。
灯台下暗しで、まさに温故知新となりました。