北海道滞在記 エピソード2: 嬉しき哉、二人の娘さん来訪
私が滞在しているロッジ「かもいホッフ」かは、北海道の歌志内市にある”かもい岳スキー場”の真ん前にある。
そのかもいホッフは親友の斉藤博君が管理しており、彼の自宅はロッジから歩いて4分位で、背伸びすれば家が見えるくらいの近さだ。
今は夏休みで、斉藤夫妻の長女の友子ちゃん、次女の由美ちゃんファミリーが札幌から里帰りしている。二人とも40代ではあるが、二人を幼少のころから知っている私は会いたい気持ちが募った。
そこで、親友の奥さんに電話した。つまり二人の娘さんの母親だ。
「ねぇ、娘さん二人に会いたいのだけど、そちらへ伺ってもいいかい?」
「ダメだよ茶木さん。孫5人も一緒にきているから、足の踏み場もないくらいなの」
そんな会話から始まったが、二人とも数日滞在しているから、帰る日にロッジの方に立ち寄るからと言っているとのことだ。嬉しい。
長女の友子ちゃんファミリーには昨夏、かもいホッフで会ったが、次女の由美ちゃんに会うのは20数年ぶりである。会えるのが待ち遠しい。
そして言葉通り、二人は「かもいホッフ」に私を訪ねて来てくれた。
玄関ドアを開けて入ってきた二人を見て。長女の友子ちゃんはすぐ分かったが、もう1人は一瞬誰か分からなかった。あれっ、友子ちゃんの子供にしては大きいし、一体誰かな・・・
だが、次の瞬間、「あっ、由美ちゃんだ」と理解した。
余りの成長ぶりに、分からなかったのである。
話は、当然のことながら20年、30年前のことに及ぶ。長女の友子ちゃんは、教育関係の世界に進み、次女の由美ちゃんは、スキー選手としてインターハイ、インカレ、国体などで優勝した名選手だ。
話した内容は思い出せないくらい他愛もないことだが、二人に合えたのが嬉しい。
歳をとると、若い人が訪ねてくることは少なくなる。そんなこともあって。若い二人に合えたのは、2倍、3倍の嬉しさとなった。
二人が帰る時、私は庭まで見送りに出た。そこにはイギリスの名車・赤い「ミニ4WD車」が、午後の陽に輝いていた。
活動的な若い二人に、その赤のミニが、とても似合っていた。
まるで車が二人に雰囲気を合わせているかのようだった。若いって素晴らしい!!
次回へ続く
次回は、エピソード3:「麦畑にあるイタリアン・レストランへ」をお送りしたい。
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