
影響の輪と関心の輪:32歳で学んだ、人間関係のエネルギー管理術
こんにちは。SEA SIDE.代表のとしです。前回は「人間関係の基本原理」について、24歳で経験した店長時代の学びをお伝えしました。今回は、32歳でうつ病を経験した際に気づいた「影響の輪と関心の輪」という考え方についてお話しします。
誰もが陥りやすい「エネルギー消耗」の罠
「周りの評価が気になって仕方ない」「他人の問題まで抱え込んでしまう」「何をしても状況が変わらない気がする」。このような悩みを抱えているビジネスパーソンは少なくありません。実は、これらの問題の多くは、自分のエネルギーの使い方に原因があります。
32歳で直面した危機
私が店舗改革に取り組んでいた時、度重なる上司の交代により、方針が二転三転する状況に直面しました。本来なら自分の裁量で改善できる範囲に集中すべきでしたが、自分ではコントロールできない組織の方針変更にまで心を砕き、次第に心身のバランスを崩していきました。
影響の輪と関心の輪の理解
影響の輪と関心の輪という二つの概念があります。影響の輪は自分の行動で直接変化を起こせる範囲を指し、関心の輪は気にかかるが直接的な影響力が及ばない範囲を指します。
多くの人が陥りがちな失敗は、関心の輪に対して過剰にエネルギーを消費することです。私の場合、組織の方針変更への不満、他店舗との比較による焦り、上司の評価への過度な執着といった状況でエネルギーを消耗していました。
実践的なエネルギー管理の方法
まずは、自分が実際に変化を起こせる範囲を明確にする必要があります。具体的には以下のような項目が影響の輪に含まれます:
自分の担当業務の質の向上
直接のチームメンバーとの関係構築
日々の時間の使い方の最適化
自己啓発への継続的な投資
一方で、組織全体の方針や他部署の動き、マーケット全体の動向といった要素は関心の輪に位置づけ、情報収集レベルに留めることが重要です。
エネルギー管理の実践例
私の店舗改革の経験から、以下のような優先順位付けが効果的でした:
影響の輪として注力したのは、店舗内のサービス品質改善、スタッフ育成プログラムの確立、顧客満足度の向上施策です。一方、他店舗の業績、組織全体の方針変更、業界全体の動向については、関心の輪として情報収集に留めることで、効率的なエネルギー管理を実現しました。
よくある誤解とその対処法
「すべてに関心を持つべき」という考えは誤りです。関心を持つことと、エネルギーを費やすことは別物です。また、影響力がないことを完全に無視するのではなく、適切な情報収集は必要です。重要なのは、そこに過度なエネルギーを費やさないことです。
次回予告:win-winの考え方
次回は、「win-winの考え方」について解説します。24歳で経験した危機的状況の店舗での経験から学んだ、対立を協力関係に変える具体的な方法についてお伝えします。
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