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これを味わいたくて私は生きてる

久しぶりに近所の川辺を散歩。

水辺ってなんかホッコリする。

そこに集っているみんなからいいエネルギーが出てる気がする。

歩きながらいつも観察が楽しみ。


今日の第一ホッコリ発見。

おじいちゃんが川向うのベンチにいる二人のおばあちゃんたちに向かい、

「元気ですかぁ?」と呼びかけた。

顔見知りの常連さんか。
するとおばあちゃんが、

「元気で~す!今おいしいもの食べてました~」と返事。

おじいちゃん、頭の上でおっきな丸を作って笑ってた。

なんてホッコリ。


今日は川の水も澄んで綺麗。
いつも鴨などの水鳥ウォッチングが私の恒例行事。

めずらしく至近距離でシロサギが。

10メートルくらい離れてもう一羽。
その子が抜き足差し足で近寄ってくる。

あと1メートル、というところでもう一羽が飛び立っていってしまった。

ひとりポツンと残されたシロサギ。
挙げた足をそのままに固まる。

「かわいそうにお前ふられちゃったか」

ハートブレイクシロサギにゃ悪いがこちらはホッコリだ。


また歩いていくと向こうからにぎやかな声。

保育園児たちのお散歩。
なんかね、こうぴかぴかのエネルギーが明るい粒子なって空気に溶け出していってる感じよね。

「こんにちは!」と保育士さんたちが次々挨拶してくれて
園児たちとも「こんにちはー」と元気に挨拶交わした。

それだけでこちらもきらきらエネルギーもらえたよ。
うん、ホッコリ!

いやしかし、桜の並木はもうほとんど落葉してしまったけれど、
どうだいこの青空は。
雲一つないじゃないか・・・
と、見回すと、雲あった!

しかも彩雲になりかけている。
自称彩雲ハンターの私としてはこれは見逃せないとしばし出待ち。

端っこが緑めいてきて、ブルーやピンクに変わってきて正真正銘の彩雲に。

右手をおでこにかざしながらまぶしそうに見ていたら、
どこかのおじさんが「何見てるのですか~?」と話しかけてきた。

「彩雲ですよ、ホラあそこ!」

「??」

「彩り、の雲、と書いて彩雲なんですよ。虹色に輝いてるでしょう?あれ見るとしあわせになるって印なんですよ」

「へえ!いいこと聞きました」
そう言っておじさんが去っていった。

ふふふ、ホッコリ。


言葉にするとダサいけど、わずか数十分の散歩で心が豊かになったよ。

こんなホッコリを味わうために私は生きている!

しみじみそう感じた。

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