見出し画像

10年ぶりのタイで、人生のヒントを拾った話

深夜の空港。
23:30。

思ったよりも、バンコクは暑くなかった。
気温は27度。

日本の冬からの夏だったから。
めっちゃ暑かったらどうしよう、
なんて警戒していたけれど。

思っていたよりも過ごしやすい気温だった。


荷物をピックして、
ついに、いよいよバンコクに降り立った、、、、!!

そんな実感が
じわじわと湧いてきた。

そして、退場ゲートをくぐった。

荷物を受け取った後すぐのゲート

10年前も同じゲートを通ったのかな。
そんな思いで通ってみて。

以前来た時にはなかった、
タクシー配車アプリGrabの場所を探しに外に出た。

少しだけ空気がモワッとした。
あーー、湿気の含まれた、この感じ、、!!!
季節の違う国に降り立った時の、異国の地のにおい、!

なんともいえない、このにおい。
よいにおいでも、くさいわけでもない。

タイっぽい、としか形容のしようがない
そんな雰囲気のにおい。

なんか、10年前にも同じ匂いだったかも、、!!

そんな気がして、ゾクゾクした。
忘れていた当時の感覚や気持ちや、はじめてのバックパック旅の時の高揚感が思い出されてきた。


そして、
周りの景色を見た時にハッキリと思い出した。

あ、前回もそういえば夜にバンコクに着いたんだ。
それで、ここで写真を撮ったはず!!

タクシーを捕まえに行く途中、
空港の自動扉を出てすぐのところで写真を撮ったのを思い出した。

ちょうど、facebookにも
その写真があった。

10年前の2015年2月のスワンナプーム空港にて

随分と、楽しそうなしている写真だった。
この時の、『これから海外に色々行くぞ』
みたいなゾクゾク感、すごくフレッシュだったなぁ。

そんな気持ちを思い出したら、
写真を撮らずにはいられなくなったので。
自撮りでパシャリ。

10年越しのスワンナプーム空港での1枚

同じ角度で撮ってみた。

なんだか、
月日の流れを感じる。

当時と同じリュックを使っているのも、
なんだかエモい。

10年も使っているから、加水分解して
だいぶボロボロになってきたけれど

今までの海外ひとり旅の毎回のパートナーであるこのバックパックには
いろんな思い出が詰まっている。

ロストバゲージになったこともあれば、

荷物が車のトランクに引っかかって、アメリカ人のおっちゃんにごっついサバイバルナイフでバッグの一部を引き裂いてもらったりとか。

富士登山にも3回も一緒に連れて行った。

そんな思い出深いバッグ。



自分が海外に興味を持ち始めた
一つのきっかけが、
当時のタイ・マレーシア周遊旅だったのもあるだろうなぁ。

10年前の自分からしたら、
今の自分なんて色々と想像もつかなかったところがある。


空港からバンコク市内の道中を見れば、
今まで見たこともないような高層ビルがそこかしこに。

10年の月日が与える変化ってすごい。



でも、
タイの街中の『におい』
これは変わってない気がする。

匂いに記憶は結びつく、とはよく言うけれど。

なんだか懐かしい匂いに感じて。
なんだか感傷的になった。

当時の、
なんでもやったろーぜ精神や
ハングリー精神、最近は少しだけ落ち着いてきた気もする。

これも自分の変化なんだろうなぁ。



旅人の街、カオサンロード。


当時はよく、多くの旅人がそこに
『沈没する』と言われていた。

居心地の良さから、長くそこにとどまって
抜け出せなくなってしまう状態のことを
誰かがそう呼んでいた。

たまたま当時の自分は
そのまま予定通りに周遊をしていた。


10年越しにきたカオサンロードの
このカオスな感じ?というか、観光客の多い感じ?というのら
意外と相変わらずだった。

今回自分が泊まった、ゲストハウスにも
沈没しているかもしれない、そんな旅人達が何人かいた。

初日のフライトの疲れで
朝11時までベットでゴロゴロしていたけれど、

同じような人がドミトリーに何人もいた。

なんとなく、
この街が、グータラとだらだらする事を許容してくれる
そんな気もした。

カオサンロードで旅の目的やゴールを見失って
そのまま堕落してしまう旅人を揶揄する言葉として
『沈没』という言葉があった気がしたけれど。

思い思いの時間を、それぞれが誰にも邪魔をされずに
好きな時間を過ごしている。
という意味では、ある意味では
沈没しているというのは、旅人らしさでもあり

豊かな人生なのかもしれない。



豊かさとは、人それぞれ。
旅の魅力も人それぞれ。

バンコクに何を求めてやってきたか、
それもきっと人それぞれだろう。

ウィード、辛いもの、マッサージ、雑貨
いろんなものがここにはある。


旅をしにきたもの。
旅行をしにきたもの。
観光をしにきたもの。
娯楽目的にきたもの。

それぞれが、いろんな目的で
ここに来たのだとおもう。



みんな違ってみんな良い。


そして、豊かさも人それぞれ。


そんな、いろんな価値観に触れ合えるのが
旅の醍醐味なんだろうなぁ。



通りすがりの屋台で
名前のわからないヌードルを食べていたら


ネコがスリスリと寄ってきた。

彼/彼女にとっては、
こんなのんびりとした日常が豊かさなのかな。

そんなことも感じた。


ありがたい

有難い。


日常こそ幸せ。

そういう事なのかな。

なでてほしいなぁ、という願いの目線



(12/30追記)
麺の種類はヤンセイといって、太い麺という意味。
この麺料理は、あんかけの『Laat naaラーナー』という料理との事。

タイにはいろんな麺料理があって楽しい!

いいなと思ったら応援しよう!

TOSHI
noteの投稿を頑張っていきます!

この記事が参加している募集