料理が好きだけど辞めた話
僕は半年だけ料理人だったことがあります。
正確に言うと、料理人もサービスも全部一人でやる感じでした。
それまでは飲食経験は長くても、調理経験は居酒屋のバイト位で、後はずっとマネジメント側でした。
それがとある機会があり、料理を、しかもマネジメントとしてもサービスとしても未経験のイタリアンをやることになりました。
その時36歳とか。
やる以上は中途半端にしたくなかったし、飲食のブラック労働を知っていたので、単純に20年近い(しかもブラック労働)経験の溝を埋めるには
①自分もブラック労働
②さらに考えながら
これをやらないとなと思いました。
そこからは本当に寝る間も惜しんで、1日20時間、休みゼロで料理しまくってました。
今はレシピ本だけじゃなくてYouTubeなどでも有名シェフの手元や考え方が学べる、20年前とは比べ物にならない環境なので、自分で作った料理を食べながら動画観たりトイレでも動画観たり、買い出しに行く途中でも動画観たりしてました(あぶないのでダメですw)
有名店だけじゃなくて、イタリアンを冠するお店はめちゃくちゃ食べ歩いたり、日本人初のイタリア人に教わったり。
料理の理解を深めるために、その料理の成り立ちやイタリアの歴史を勉強したり。
パスタの茹で時間は1秒単位で検証したり、塩も水も色々試したり。
お客様からも「めっちゃ楽しそうに料理するね!」とか言われたのですが、本当に楽しくて楽しくて仕方がなかった。
1つの料理に様々なアプローチがあり、これが正解というのが無いので、ペペロンチーノ1つとっても100人シェフがいたら100通りの作り方があるってくらい沼過ぎて、寝てられなかったです。
まぁ、結局色々あって今に至るわけですが、僕が本当にやりたいことは教育だということに気付いて料理は趣味になりました。
今は、鳥羽さんの狂気じみた料理愛を支えつつsioイズムを「教育」というアプローチで浸透させたいと思ってます。
福岡、楽しみです♪