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引きこもりの極意を教えてくれる『安心ひきこもりライフ』 - 勝山実

「家から出なくても、自分らしく幸せに生きていい!」そんなメッセージを持った一冊、勝山実さんの『安心ひきこもりライフ』。引きこもりの「初級」から悟りの境地である「涅槃(ねはん)」に至るまで、段階的に解説されたひきこもり指南書です。「家で過ごすこと」に正当性を与えてくれるので、引きこもりマスターを目指したい人必見です!

この本をおすすめしたい人

この本は「家が自分にとってのオアシス!」という方、そして外出することに無理を感じる方にぴったり。家での時間をもっと有意義に、自分らしく生きたいと願う方には、家にこもる楽しみ方を教えてくれる心強い味方です。読むと、「頑張って外に出なくてもいいじゃん!」と前向きな気持ちになれます。

この本のエッセンス

勝山さんは「外の基準に合わせなくてもいい」というメッセージを繰り返し強調しています。「普通」や「当たり前」とされることに無理して合わせようとすると、かえって生きづらくなってしまう。だからこそ、自分が家で楽しめることやできることに集中すればいいんです。無理をしない生き方が、心の平和につながるのですね。

笑ってしまったところ

この本は、ひきこもりライフをユーモアたっぷりに解説してくれます。例えば、「動かない鳥」として知られるハシビロコウ。沼地で何時間も動かず、ただ足元にやってきた魚を食べるというある種の「引きこもり達人の生態」。しかも胃が弱くて消化に時間がかかるため、また動かずじっとしている姿が引きこもり人生のお手本として共感できます。


さらに、「引きこもりの仕事」についての描写も最高でした。著者によると、家族が落とした小銭を拾うことが引きこもりの立派な「お仕事」だそうで、家庭の平和を維持するために少しだけ残しつつこのお仕事に従事しているそうな。ちなみに初級者はお金が落ちてても遠慮して十円玉くらいしか拾えないけど、上級者になると五十円や百円でも遠慮なく拾えるようになるそうで、「そこを目指すか!」と心がほんのり温まります。

感想

読みながら「そうだ、もう頑張るのはやめよう…」と肩の力が抜けていくのを感じました。今まで頑張ってきた自分にとって、このメッセージは刺さりまくり。引きこもることへの罪悪感が薄れ、もっと自由に自分らしく生きていいんだと改めて気づかされました。

まとめ - 教訓

何かになろうと無理をするより、できることを楽しむことが大切だと教えてくれる本です。家で過ごす時間や、「がんばらない時間」がもっと心地よく感じられるようになるはずです。

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