グランメゾン東京スペシャルを見て、当時のコロナ禍を振り返る
あけましておめでとうございます!
2025年もよろしくお願いします。
2024年色々ありましたが、インバウンドも年々増えていき飲食業界はますます発展していくと、個人的にはそう思っています!(偉そうですが💦)
さて、昨年12月29日に「グランメゾン東京スペシャル」が放送されましたね。
2019年に放送されたドラマのスペシャル版で、12月30日には「グランメゾン・パリ」という映画も公開。
2019年のドラマを見た時も感動しましたが、スペシャル版も最高でしたね!相変わらず料理もストーリーも素敵すぎました。
今回のスペシャル版は、コロナ禍を乗り越えたグランメゾン東京のお話でしたね。
しかし、乗り切るためには様々な壁があって…様々な決断を迫られる早見シェフ。こういう決断を迫られた飲食店は当時かなりあったと思います。
ドラマを見て、勝手ながらあの時の飲食業界の思い出をちょっと語りたいと思ってしまったので、よかったら見てってください。
2020年1月、最初の新型コロナウイルス感染者が見つかる
この時はまだ、正直他人事でした。「大変な事態になってきたねー」それぐらいの感覚です。どの飲食店も、この時点では注目はしていても深刻に考えているところはなかったように思います。
2020年3月、感染拡大により世間に不安が広がる
徐々に観光地が休業を始め、いよいよ本格的に外出を控えなければいけないという雰囲気が広がってきました。当店も例外ではなく、少しずつお客様が減ってきて本当にこのままだとお客様がいなくなってしまう、と不安が強まってきました。売上はおよそ1/3まで激減。会社までなくなってしまうのではないか、という不安の日々でした。
4月、ついに休業へ、、、
遂にテナントから、「閉館します」と通達が来てしまい営業が1か月できなくなってしまいました。給料も半減…きっとどの飲食店も営業したくてもできない状況だったと思います。営業したとしても、お客様は来ない。そんな状況が休業前から続き、開店休業状態だったように思います。ただこの時アルコール提供していた飲食店には人が集まっていました。他にあいてるとこがなかったからですね。正直羨ましかったと同時に、憎かったです…個人的な思いですが。みんな守ってるのに、あけたくてもあけられないのに、なんでこの会社は…!と。でも今思えばその飲食店もただ会社を守るのに必死だったんだと思いますけどね。
5月、営業再開できるも時短営業を余儀なくされる
やっと営業再開はできたものの、夜の営業はできず短縮営業をここからしばらく続けなければいけない状況になりました。
アルコールを提供する事もできず、居酒屋は今まで夜しか営業していなかった為に再開する事ができず止む無くランチ営業を行うところも増えていきました。
お店や会社を守る為に、試行錯誤する日々へ
ここから何ヶ月も、短縮営業しかできず苦しい毎日でした。
従業員もどんどん辞めていき、やっとお客様を迎えられる状況になったと思ったら今度は従業員がついてこない。
ドラマでは深く語られませんでしたが、きっとグランメゾン東京も資金面や従業員を守る為に必死だったんだと思います。
だからこそ、やりたくない事にも手を出すしかなかった。
正直私も、「こんな商品売りたくない」「こんなおいしくないもの提供したくない」そう思った瞬間もありました。でも、利益の為には仕方ないんだと。私は一サラリーマンと変わりません。会社がこの商品を売る、と決めたら売るしかないと言い聞かせて営業してました。
2022年、やっといつも通りの営業ができるように
そんな苦しい時代も、2021年後半から徐々に抜けていく事ができ
2022年には完全にかつての売上を取り戻す事ができ、かつ安定した利益に戻りました。
あくまでそれは私の勤める会社で、です。この間に潰れた飲食店は何件もあります。本当に、苦しかったです。少人数での営業しかできず、休憩も取れず、お客様に迷惑をかけ続けてしまったあの時代。
けれどこの時代を乗り越えたからこそ、お客様の大切さがより一層わかるようになったし、様々な事に挑戦できました。
「苦しいコロナ禍を戦い抜いたすべての飲食業関係者の皆様にエールを込めて」
ドラマ冒頭にこの一文が出てきて、思わず泣きそうになりました。
ただ私は経営者ではないし、本当につらかったのは経営陣だとは思いますが
アルバイトだろうが、正社員だろうが、役員だろうが、あの時戦ってきたのはみんな一緒です。
あの当時、苦しかったのはきっと飲食業だけではありません。
医療従事者の方々や旅行会社、いろんな企業の方々が苦しかったと思います。
それでも乗り越えたから今がある。そこで見えたものもたくさんある。
今は、あの時代を経験できて成長できた自分を誇りに思えます。
ついつい長く語ってしまいました、すみません💦
そんなしんどい時もありましたが、やっぱり飲食の世界は楽しいので辞められませんね。
それではまた!