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10カ月140万円の世界一周旅行 1.旅の準備

 旅の前に、旅に必要なものをそろえている時間が一番楽しい。どんな旅になるんだろうとか、これから初めて行く国はどんな感じなんだろうとか、どんな物が食べれるんだろうとかいろいろなことを考えているうちに、想像力が膨らみ、旅へ期待度が少しずつ上がってくる。

 さて、準備に入ることにする。(パスポートとか財布は海外旅行では必需品なので省略)

 まずはバックパック。長旅なので丈夫でなければならない。このことは全ての携帯品に於いて同じく言えることなので以下省略。私はLCCを多用するのでサイズを制限せねばならない。例を挙げるとジェットスター・ジャパンは[高さ56cm×幅36cm×奥行23cm]最大10kgとなっている。彼らはチェックインの際、よく重量を計った。過去の旅では途中で、両腕を通すストラップの部分とパックとのつなぎ目がよく切れた。今回はこの部分が補強されているものを選ぶことにした。ショッピングサイトはアマゾンを利用した。ずらりと並ぶ商品リストを見るとどれもつなぎ目部分は補強されていたのでこの問題なかった。レビューの★数を見る。評価の高いものにいくつか目を付けてから口コミを読む。最終的に「マウンテントップのバックパック」が大容量40Lで、使い勝手も良く丈夫だということがわかった。これを購入。これはお得だった。2024年4月に日本へ帰り、その後もまだどこも壊れていないのだから。

マウンテントップ バックパック40L

 次にウエストポーチ。ここには財布、パスポート、スマホ、イヤホンなどの貴重品や良く使うものを入れる。イミグレーションを抜けるときや、外国のスリが横行する街中を自由に歩き回る時に便利。これをいつも自分の目の見える範囲に身に着け、チャックを占めておけば大丈夫。またロッカーのないゲストハウスに泊まるときは、衣服感覚で身体に身に着けたままねることができる。これさへ守れば他のもの全てを盗まれたとしても旅を続けることができる。また、LCCに乗る時に体に密着しているものはバックとしてカウントされなかったので得をした。

 そして、かさばらない手提げバック。これは、コンパクトに折りたためて、バックパックの片隅に仕舞えるものが良い。エアライン・カウンターでチェック・インするときに、時折荷物を軽量していることがある。このとき、自分の荷物が重量オーバーだと思ったら、バックパックから一番重い荷物を分けて入れ、本体を軽量してもらうことができる(上写真参照)。だいたいのLCCでは、バックパック1つの他に、手提げバック1つの持込みが可能なので何も問題ない。私は持ち物検査を抜けたら取り出したものをバックパックに戻していたが。そのまま機内に持って行き、前の座席の下に置くこともできる。手提げバックは宿に着いても重宝する。私は主にゲストハウスやユースホステルなど自炊のできる安宿に泊まるので、食材や飲み物を買い出しに行く時にも大いに役立つ。

 それから衣服類をそろえる。私としては、旅先で次の場所への移動期間は最大4日間あたりがちょうどよいので、下着が上下4組、靴下4足と下着類は4日分。他に短パン2着、長袖とジーンズ、防寒用下着上下1組、ヤッケ1着、ポンチョ1着、タオル1枚をバック入れる。今回のバックパックは熱帯地域を回ることが多いので、無地の下着の代わりにTシャツを持って行った。この際かっこいいと思われるようなTシャツは排除したほうがよいだろう。以前も今回も、洗濯後に部屋の外に干して置いたら盗まれた。ジーンズ、防寒用下着、ヤッケ、ポンチョ等は、気温や天候の変化により利用されるのが一般的な常識だろう。だが、熱帯での使い方は違う。航空機や空港や宿の中がとても寒いのだ。冷房がだいたい16度から20度くらいで設定されている。こういったところで大いに活躍するのだ。

 最後に洗面用具。石鹸、シャンプー、歯ブラシ、歯磨き粉、髭剃り、爪切り石鹸、シャンプーなど。これらをセットにして薄い仕分け袋に入れて管理した。だが、これらをそろえるのが面倒であれば私は現地調達でも良いと思う。どこの国でも市場はある。

 その他、個人で必要なもの。私は、パソコンと電源、iPhoneと電源、USB電源アダプター、イヤホン2個、変換プラグ、南京錠(ダイヤル式)、GoProとスタンド、単行本1冊を持っていった。これらのいくつかもセットにして薄い仕分け袋に入れて管理した。この中で一般的に一番重要なのは変換プラグだった。私の訪問する国々ではCタイプしか使われてなかったのでこれを購入した。

変換プラグについて


安全について

 日本の治安の良さは世界でベスト10に入る。財布を無くしても警察に行けば戻ってくる数少ない国の一つ。そんな日本の”常識”が染みついた人が海外に行くと様々な危険にさらされます。これから私が経験したり、他の旅行者が経験した出来事ついてお話します。私にとって海外での危険回避基本原則は次の2つです。

  • 近づくものはいかさま野郎

  • 信ずるものは騙される

 先ず前者です。旅先では見ず知らずの私に、「My friend!」と言って声をかけたり、笑顔で近づいてくる人に出会います。その人は、タクシーの運転手だったり、警備員だったり、同じ宿での宿泊者だったりします。我々日本人は「なんとフレンドリーな人達なんだろう」と思いがちです。けれど、話を進めていくうちにどんどん変わっていき、話の内容はお金につながっていきます。
 カンボジアで出会ったバイクタクシーを例に挙げると、宿までの値段交渉をしたにもかかわらず、頼みもしないのに途中で街を案内したり、ガソリンが足りないと言って補給したりしていました。するとどんどん運賃が吊り上がっていき、支払い時交渉した金額の何倍もの運賃を請求してきました。
 フィリピンでは女性を紹介された人がよく被害にあいます。現地の綺麗な女性と結婚したものの、すぐに彼女や、不可解なことにその家族が、彼ら名義で土地を買いはじめました。半年後にはフィリピンの銀行に移した退職金6000万円が全て使われてしまい、最終的に住んでいるから追い出されてしまったとのことでした。
 セネガルに行った女性は、歩きながら話をしていた。やがて人気のないところに差し掛かった時、バックパックやパスポート他貴重品を巻き上げられてしまったとの事でした。その他、街中をちょっと案内をしてチップを要求されたり、隙をみて物を奪われたり、ギャンブルに巻き込まれたりするケースが多く見られます。
 こういう事態を避ける方法は、自分に全く興味を示さない人を見つける事です。例えば、鉄道駅を降りてバイクタクシーに乗る時、自分に近づいてきた人たちの外にいる人に値段を交渉してから利用します。値段はあらかじめ、宿の従業員や移動中に出会った土着の人に聞いておきましょう。近づく人は、『Hi mate, have a good day!』と言いながら手を振りながら通り過ぎましょう。それでもしつこい時は、『No, thank you!』と言いながら速足で振り切りったり、店に入るなりして姿を消しましょう。このとき余計な話はしてはいけません。この情報は、たぶん皆さんがベトナムやインドに行く時に役にたつでしょう。
 次に後者。私がイギリスに留学していた時のことです。私はこの時、次の月に住む部屋を探していました。香港の友人に「私は来月香港に帰るので、部屋を1か月空けるが、住まないか?」と言われました。私は部屋を見に行き部屋を決め、日本円にして55000円を渡しました。しかしながら、私が「都合が悪くなり、部屋に入れなくなった」と言いうと、「お金は返せない」と言われました。友人と思っていたのに!しかも、香港では大学の先生をしているとのことだったので信じられると思っていたのに、裏切られたてしまった。仕方ないので、「では部屋代を払ったので、とりあえず使いたい」とメールした。彼は「部屋も貸せない」と返信。それ以後連絡が途絶えた。私は彼のシェアハウスに何度か行ったが同居人がいるだけ。知らぬ存ぜぬでいつも追い返された。
 インドの宿に泊まったき、オーストラリアからやってきた女性には、”フレンドリー”なインドの”友人”が取り巻いていた。彼女は彼らと一緒にパーティに行ったり、プールに行ったりしていた。すると突然「財布が消えた」と言ってきた。私は此処でTシャツをとられました。
 お国が違えば、いままで信じていた常識が非常識となることを知っておいた方が良い。


 また、私は次のようなことにも気を付けています。

活動の時間と場所
 殺人率が高いコロンビアのボゴタからやってきた旅行者に聞いたところ、ボゴタの繁華街で事件が起きるのは夜の通りに人がいなくなってから明るくなるまで、時間にして23:00から5:00までの間が一番多いとのことだった。それ以外は安全とのことだった。これは隣の国のエクアドルでも同じ答えをもらった。
 私の経験では、フィリピンのマニラではこの時間帯以外でも事件は起きていた。韓国から来た青年が繁華街を歩いていたときである。彼は本通りから外れた灯りの点いていない、暗い通りを歩いていたところ、ナイフを持った男2人が突然やってきて、彼の前後回り込んで襲われたとの事だった。そして彼は30000ペソ(当時約60000円)を渡したとのことだった。夜の繁華街の暗い通りを歩くときは注意すべし!

危険回避
 人による犯罪が起こる地域、生物による被害が起こる地域。天候や自然現象により被害が出る地域。これらはあらかじめネットで事件や被害を調べて対策を立てておけば危険を避けられるだろう。足りない部分は宿の従業員や土着の人から情報を集めたり、宿で出会った旅人に次の目的地の情報をもらったりするとよいだろう。
 さて、読者の皆さんは、世界中で一番危険な生物はなんだと思います?それは昆虫です。例えば蚊、蚊は病原菌を運んできて我々の身体に植え付けます。また快適な生活や睡眠を邪魔し、これが体調不良を引き起こします。私と同じく世界一周をていたフランス人がいます。彼は自転車で世界一周をしていました。彼はオーストラリア南部を旅している時が一番きつかったと言いました。起きている時も、寝ている時も蚊に襲われつづけたといいました。蚊ばかりに気を取られて、旅を楽しむことは出来なかったとのことです。旅の思い出が蚊の襲撃だけだとしたらさぞ滅入ったことでしょうね。
 蚊に限らず虫は危険です。私の経験をお話しします。アマゾンの草むらには目に見えない虫がいて、これが下着まで入ってきます。私は知らないうちに南十か所も刺されました。そしてかゆくてだるくて時折ベッドに転がり込む生活が3日間続きました。アマゾンでは虫よけを使っていたが、あまり効果がなかった。何人もの現地の人に聞いて最高のものを買ったにもかかわらずだ。彼ら曰く「私たちは慣れているから気にしない」だと。
 二番目は犬です。東南アジアや南アメリカの田舎では動物が放し飼いになっています。私はタイ南部に住む友人宅に数泊したあと、隣町のハジャイに車で送ってもらった。途中で洞窟のお寺に寄った。そのとき後ろから近付いてきた犬にかまれた。アマゾン川の船の上で会った日本人もペルーで同じ経験にあったと言ったといい、かまれた傷口をみせてくれた。二人とも深い傷跡が残るほど重症だった。幸いにも二人とも傷はだけで済んだが、下手したら狂犬病になりかねない危険な事態だったことは確かだ。

身なり
 私は旅行中に通りを歩く時は、色あせたボロい安価な服を身に着けています。飾りも付けず、化粧もしません。出会った相手に「お金を持っていない貧乏人」と思われることがねらいです。これにより、私から金をだまし取ろうとか、奪おうとか思う人の数が減ります。外見を立派にすれば身の危険にもつながります。フランスはグルノーブルに住むの友人のところに行ったとき、こぎれいな25歳の日本人女性に出会いました。彼女は化粧をし着飾って一人で観光地を回っていました。数か月後に「男の人に襲われそうになったが大声を出して逃れることができた」とメッセージが来ました。一人旅のときは人の注目を浴びるような恰好は避けるべし。


 次からは有料です。理由は皆さんに旅行記を最後まで読んでいただきたいがためです。次は旅を経済的かつ快適にするための情報です。これから展開する旅行記でも同じことに触れていきますので、長いお付き合いをお願いします。具体的には、カードを使って現地通貨をお得に引き出す方法について、格安航空券の買い方、安くて快適な宿の取り方、安全な食事場所や食材購入方法等です。早急に情報が必要だという方は、どうぞ500円の寄付をお願い致します。旅好きの人にはお分かりだと思いますが、情報を得ることにより寄付額よりも何十倍ものお金が節約できます。世界一周平均費用は250万円と言われています。私の使った旅費が140万円ですから、私は寄付金の210倍を節約したことになります。ちなみに今回の旅行中には1米ドル160円という高値を記録しました。

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