振り返りの3ステップ ver.1.5
■はじめに
・この記事は、クラブハウスの「PDCA部屋」で、毎日21時から実践している「振り返りの3ステップ」を説明するための補足記事です。
※すでに独自の振り返り技術を持っている方は、この時間においてもその方法で取り組まれてください。
・このルームは当初「初めての方がTCC(タスクシュートクラウド)を使えるようになるための実践サポート」を目的として、2022年2月14日より3週間限定で始まりました。
嬉しいことに、期間終了後も継続のお声をいただいたため、現在は「一緒に振り返りと改善をする部屋」として毎晩開催されています。
今ではタスクシュートクラウドをお使いでない方も多く参加してくださっていますので、ツールは苦手な方、手帳派の方も安心してご参加ください。
※「振り返り」自体に大きな生活改善効果がありますので、使うツールは問いません。TCCを活用するとさらに効果が出る、というだけです。
・2022年3月末より、バージョンBとして、3ステップの途中にメモ書きを3枚取り入れています。
■用意
●はじめに用意するもの
1. 1日を思い出せるもの
※TCC(タスクシュートクラウド) or お使いの記録ツール or ご自身の記憶
2.日報が残せるもの
3.長期計画が残せるもの
※1~3は毎日使います。
オススメは、PCで新規メモを2種類作って書き足していくことです。
同じような形式で、エバーノートやNotionでも代用可能です。
手書き派の方はノートやメモ用紙などでも大丈夫ですが、
記録を残していきやすい形をおすすめします。
※「日報」「長期計画」という名前は、しっくりくるものに変えてください。デイリーシートとプロジェクトシート、など。
●「日報」に記録する内容
1.今日の日付
2.今日の振り返りメモ:ⅰ.今日の感想、ⅱ.昨晩設定した改善タスクの進捗
3.改善案のメモ:ⅰ.全体的な改善案、ⅱ.昨晩設定したタスクの改善案
4.発見:振り返りをする中で、閃いたことなどがあれば残してください
●長期計画メモに記録する内容
単発や短い種類のタスクの実行では終わらない時間のかかる取り組みを、プロジェクト的な形としてメモします。
例:今日の振り返りをしていていつも「朝が弱い」ことに関する感想や改善したいという気持ちを書いているな、と思ったら、「朝の弱さを克服するプロジェクト」などと銘打ってこの長期計画メモに残してください。
のちのち、この長期計画メモを振り返って、取り組む改善プロジェクトを決めるというように使用します。自分が何にいつも困っているのか、躓いているのか、などもわかるようになります。
■振り返りの3ステップ
※この振り返り手順は、「すぐにできる」「シンプル(習慣化しやすい)」「効果が出る」の3つの最小公倍数的なものです。「いやいや充分複雑ですけど?」といった声が聞こえる気もしますが、どうぞお付き合いください。笑
この振り返りによって、必要最低限の「振り返り&改善」の習慣をつけ、後々は自分が必要なだけ応用できるようになるということが狙いです。
●3ステップ全体概要
1.今日を振り返る/2分
ⅰ.今日の感想、点数(全体、仕事、気持ち、学びや閃き、など項目別もOK)
ⅱ.改善タスクの進捗状況
ⅲ.その他発見(あれば記録)
2.改善案を出す/2分
ⅰ.思い浮かんだ改善案なんでも
ⅱ.改善タスクに関する改善案
3.改善タスクを設定する/2分
ⅰ.翌日のタスク設定
ⅱ.長期の改善案があれば長期計画メモに記入
ⅲ.Gカレンダーやスケジュールへ取り組み日の設定
●3ステップ説明
1.今日1日を振り返る
・記憶ツール、日報メモ、長期計画メモを用意ます。
ⅰ.全体の振り返り
・ざっと1日の記録を見返して、記憶派の方はぼんやりとでもどんな日だったかを思い浮かべてください。
・そしてどんな日だったか、簡単にメモを残してください。
「一番心に残っているもの」を問うことはオススメです。
今日一番楽しかったことは?くやしかったことは?嬉しかったことは?達成できたことは?驚いたことは?不思議だったことは?etc…
・1日の点数を残していくのもオススメです。全体としてどうだったか?の点数のみでもいいですし、全体、仕事、気持ち、学びや発見、など主要カテゴリにわけるのもオススメです。
ⅱ.改善タスクの振り返り
・昨日決めた「改善タスク」がどうだったか?を振り返って感想などを記録してください。どのように実行できたか?今あらためて見てみてその改善タスクをどう思うか?など。
※メモはひとことからで大丈夫です。
2.改善案を考える
・改善案を考えて日報メモに書きます。
・改善案を考える際のオススメの問いは2種類あります。
人生をざっくりとよくしたい方はボトムアップ的な以下「a」の問いを。
明確な目標に取り組んでいる方はトップダウン的な以下「b」の問いで。
思い浮かんだことをそのまま書き出してください。
問い
a.ここを改善すれば私の人生がよりよくなると思えるポイントはどこか?
b.◯◯という目標を達成するためにできる効果的な改善案はどのようなものか?
※問いの文言はこの限りではなく、ご自身がしっくり来るように自由に選択してください。「改善」という言葉を使わない方がアイデアが出る方もたくさんいます。インスピレーションに従ってどうぞ。
3.改善タスクを設定する
・2の改善案から、具体的な行動タスクを作って翌日に設定してください。
※TCCの人はルーチンを変えるのも効果的です。
・改善案がプロジェクト的なまとまりを持つものであれば長期計画メモにも転記し、その改善案に次にいつ取り組むかを決めてグーグルカレンダーやスケジュール帳に設定してください。
※長期的なものの設定例
a.「◯◯の改善のために、翌日に実行するタスクはないけど週末にやることがある」という時には、Gカレンダーに入れてもいいしTCCで週末にタスクセットしてもいいですね。
b.単発や1種類のタスクで終わるようなものではない複雑さのある改善案は、プロジェクト化して取り組む必要があるので、必ず長期計画メモに記録し、必要に応じてグーグルカレンダーに取り組む日などの予定を登録し(「毎週水曜」など)、そして明日すぐにできるスモールタスクを1つセットしてください。
※効果的な改善タスクの設定例
「人生を充実させるために、夜に『瞑想』を取り入れるのは効果がありそう」と思った場合を例にします。
翌日シンプルに「瞑想をする」というタスクを追加するだけでもいいのですが、それに加えて「瞑想を実行するための『詳細な条件』や『補助タスク』」を設定すると、より効果的なタスク設定(質の高い改善タスク)になります。し、翌日にチェックしてさらに改善する際にもやりやすくなります。
たとえば、
a.「お風呂から出て服を着たら髪を乾かす前に布団の上で5分だけ瞑想する」という1つのタスクを設定するとか
b.「夜ご飯の前に床の荷物を2分だけ片付ける」「片付けた床の上に座布団を敷く」「5分瞑想する」という3つのタスク(補助タスクと目標タスク)を設定する、などです。
注意点として、人間は時間を契機にしてタスクを実行することは難しいので、「18時から瞑想する」といった設定は控え、a.日常的な習慣行動に連鎖させるようにタスクをくっつけるか、b.日常的な習慣を少し改善した新しいタスクにすると効果的です。
たとえば18時頃はいつもお茶を飲んでいるとしたら「お茶をいれる前に10秒だけ目を閉じて立ったままでいいから瞑想する」など。
+α
・日報の「発見」欄には、振り返りを行っているどの段階であっても、閃いたことをその都度ささっと記録すると効果的です。
・振り返りをしていて深堀りたいことが生まれた場合、まず発見欄にタイトルだけ残しておき、改善タスクの設定まで終わったあとメモ書きをする方が、タスク設定を忘れずにすみます。
・日報が溜まってきたら、1週間分をまとめて振り返り、感想や改善案を残す「週の振り返り(週次)」を行うと、より効果的です
■関連情報
●その他
・TCCはPDCAを回すためのとても優秀なツールでもあり、PDCAを回せるということは人生を自分の力で変えていくための本質的な技術でもあるので、「TCCの実践ルーム」は「PDCAを回すクラブ」の中での開催となっています。
余談ですが、PDCAを実践するための本には「鬼速PDCA」をはじめ様々な有名なものがありますが、そもそもの「振り返り・改善」の習慣を持っていない状態では実行は困難です(私は挫折しまくりました)。そういう方でも無理なくPDCAを回せるようになるためのスモールステップを開発したいという思いもあります。
●各種リンク
・クラブハウス「PDCA部屋 人生を変える習慣」
https://www.clubhouse.com/club/pdca%E9%83%A8%E5%B1%8B-%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B%E7%BF%92%E6%85%A3?utm_medium=ch_club&utm_campaign=bvasHIlfkAd5_F9rHekTFg-64996
・「PDCA部屋」についての記事
https://note.com/tosh9/n/n0306c251c983
・「TCCを無理なく使うための5ステップと参考情報」https://note.com/tosh9/n/nd0b86eb3430c
■記事更新履歴
ver.1.5_2022-03-31
「はじめに」にてPDCA部屋の近況を更新。
ver.1.4_2022-02-23
「はじめに」と「振り返りのステップの説明」改善。
ver.1.3_2022-02-16
「振り返りの説明」調整、「全体」的に言葉の調整、「その他」を追記。
ver.1.2_2022-02-15
ver.1.1_2022-02-14
ver.1.0_2022-02-14
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