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「我が社の一冊」、今年はやりません(今さらですがどこか他のところでやりませんか?)

自分で運営している「ほんの.いんふぉ」 にぶら下がる形で「我が社の一冊」というのを2016年からやっていました。最新は昨年開催の「我が社の一冊2021」です。

やってると言っても、各所に声をかけて参加希望社に必要な情報を入力してもらうだけです。フォームに入力いただいた情報は直接データベースに登録されます。私が表示のための細かい点など幾つか確認してからWebページとして公開していました。ページデザインは凝っていません。途中からは年度別に色を変えるぐらいかな。手抜きと言えば手抜きですが、ひとりでやっているとこれぐらい楽にしておかないと大変です。そういう意味ではこのぐらいまで省力化出来て良かったと思っています。

「我が社の一冊」という企画の沿革というか過去の歴史については、以下のnoteがコンパクトにまとまっています。

「我が社の一冊」の意図というか狙いについては以下のnoteのほうがわかりやすいかと思います。

上記ふたつのnoteでも書いていますが、「我が社の一冊」自体は元々版元ドットコムで私が提案した忘年会の企画でした。最初は2008年あたりだったかなあ、もう覚えていません。忘年会会場の一角に持ち寄った一冊を並べました。気に入った本は持ち帰っていいよということもあり、好評だった記憶があります。

2016年から自分のサイトでやっています。自前でサイトを運営すると実感しますが、オリジナルのコンテンツを用意するのは大変です。2018年8月から2020年5月まで月次更新をめざして実施した「発売してからどうですか(仮)」は本当に大変でした。企画自体は面白かったと思いつつ、またやろうという気は一切ないです。「我が社の一冊」を自前のサイトに持ってきたのはそれ以前ですが「自分でなるべくやらない」を実現するという意味では大正解でした。参加いただいた出版社の皆様、ありがとうございます。

さて、仕組みはもう用意できていて手間もそれほどかからないのであれば今年もやればいいじゃないかと思われるかもしれません。自分でもそう思います。ですが、2020年はかなり迷いました。世の中の状況もあり、巣ごもり需要や電子化の流れに乗れなかった小零細出版社は非常に厳しくて、なんというか、一年の振り返りと言ってもなあ、というのが正直な気分だったからです。

それでもなんとか2020年は開催しました。2021年も色々と迷いつつ実施。参加社は少なめでしたが、そういうこともあるでしょう。そのあたりはそれほど気にしていません。

で、今年はもう本当に迷いに迷ってやめることにしました。理由は「面倒くさいから」が主です。あと、年末年始に内部で動かしているデータベース関連のプログラムやらなんやらの変更を中心にサイトリニューアルを考えていまして、そちらで頭がいっぱいだというのも大きいです。いっぱいは言いすぎました。それ以外は考えたくないが近いです。なんも考えたくないです。他にも細々ありますが、その辺はまあどうでもいいです。

ということで、「我が社の一冊」については昨年で終了ということになりました。長い間お付き合いいただきありがとうございました。「近刊検索デルタ」と「ほんの.いんふぉ」の旅はまだ始まったばかりなので、これからの「近刊検索デルタ」と「ほんの.いんふぉ」にご期待ください。

で、どこか他のところでやりませんか、「我が社の一冊」。こんな時期にアレですが、極端に凝ったことやらなければそれほど手間はかからないと思いますよ。メーリングリストで参加社を募ってブログ記事としてアップする、ぐらいの規模なら本当に参加社を募る手間程度ですから。元のアレに返すという意味では「版元ドットコム」とかでしょうか。リアルの忘年会会場に持参してもらった本にひとことコメント付けてもらって年明けにWebにアップぐらいの感じかなあ。あとは「出版協」とか。こちらもMLで募ってブログにアップぐらいで。

今さらではありますが、自分がやるより業界団体なりが実施したほうが意味もあると思うんですよ「我が社の一冊」。よろしければご検討ください。


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