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世帯収入150万円一家⑤給付金、減免、福祉手当


七月八月は給付金の申請、減免の申請、福祉関係の手当ての申請、福祉手帳の申請、申請に必要な書類や診断書をゲットするための請求や通院など、週に一つくらいのペースで何かしら申請しているような感じであっという間に過ぎていきました。やたら忙しかった。

その関係で役所にもかつてないくらいの頻度で通いましたが、他にも娘ちゃんの放デイのことを調べたり、実際に見学に行ったりもしなければならず(この辺も妻ではなく全部私がやりますが、私だって別に得意ではない)。それに加えて、肩周囲関節炎のリハビリにも週一、二回ペースで通院中で、しまいには血便が出るわのてんやわんや(大腸ポリープは良性でした)。

体の方は「これが厄年というやつか」とばかりにあちこちガタが来ていて、普段なるべく病院に行かないで済まそうとする私が、この一年で20回は通院してます。眼科、皮膚科、精神科、整形外科、肛門科、もうあっちこち。厄年とかってホントにあるんだね怖いね。

そんなわけで、前回はコロナ禍によりいかに収入が落ち込んでいるかを見たわけですが、今回は一律給付金をはじめとした様々な措置等により、どれくらい家計が助かっているか見ていきたいと思います。普通、もらったお金のことはあまり言わないようなので、明け透けと言えば明け透けかもしれません。

以下、簡単に。

一律給付金

まずは一律給付金。我が家は三人家族なので10万円×3人で30万円給付されました。

子育て世帯への臨時特別給付金

児童一人につき1万円の給付がありました。

自治体の子育て世帯への支援

自治体も色々細かく動いてくれていて、子育て世帯への支援として以下のような施策が講じられました。

地元で使える商品券……1万円分(飲食・文具書籍関係限定で使用可)

休校で余った給食米の配布……5キロ

タブレットの無料貸し出し……年度末まで

あと、これは全世帯を対象にしたもので秋からの取り組みになりますが、30%のプレミアム付き商品券が発行されます。1万円で13,000円分なのでけっこうお得感あり。一世帯につき最大五冊まで購入可。

国保の減免

国民健康保険も減免措置が講じられました。国保といえば、我が家にとって痛い出費の筆頭にあがるものなので、これはかなり助かりました。

最初、保険料と介護保険料の減免の案内が順々に出されたので、三項目(国保は保険料+介護保険料+後期高齢者支援金の三本柱で成り立っている)を別々にやるのかと思ったんですが、最初に保険料の減免申請をしたところ、他もまとめて減免されたという通知が来ました。

結果としては、三項目まとめて「全免」。おまけに、昨年度の最終期分が還付されるということになり(仕組みは把握してません)、トータルで平時のおよそ一ヶ月分の収入が助かったことになります。

持続化給付金

額として最も大きかったのがこれです。

別のところで、私の仕事は派遣と言いましたが、正確に言うと「大会社内にある外部プロダクションと契約しているフリーランス」になります。働き方は派遣(というよりむしろ日雇い)に近い感じがありますが、自営業者なんですね。

というので、めでたくこの給付金の対象になりまして、上限いっぱいいただきました。100万円。100万と言ったら、もはや「たくさん」としか言い表せないような数字ですよ。私はお金をたくさん持っているお金持ちになりました。

最初調べたときは「そんなに!」と驚きましたが、すぐに対象になってるんだし、ありがたく頂戴するべと思い直しました。ボーナスみたいなもんかと。今だかつて一度ももらったことがない、ボーナス。

これでも一応、月収二万円のときもあったりして経済的にはかなりきついですし、雇用自体も先が怪しくなってきているので、補償としての役割は十分果たしてますよ。

しかし、それほどの額なのに、振り込まれた途端ありがたみがなくなるから不思議なもんで、会社員とか案外こういう感覚なのかもしれないなと思ったり。ていうか、ボーナスって何なの。こんなことが毎年、年に二回も起こるの? そりゃ感覚も狂うわな(一般的には私の感覚の方が狂っているとされています)。

ともかく、申請は少し面倒ですが対象になる人は是非やりましょう(他に、私が対象になりそうな給付金や救済措置などをご存知でしたら教えてください)。

そんなこんなで、世帯年収150万円を売りにしていたのに、今年は給付金や減免などだけで同じくらいの額に達してしまったことになり、なんというか、張り合いがないというか、拍子抜けするというか、自分で関心がなくなりますね。逆に先のことを考えるのが難しくなりました、というのも変な話かもしれないですが。

今後のために(特別児童扶養手当と福祉手帳)

そうは言っても、ギリギリで成り立つ超低空飛行を保つためには努力を惜しまない私ですよ。国や自治体の措置とは違いますが、別の手当てなどについても申請中です。

これはたまたまコロナとタイミングが重なっただけということになりますが、私と娘ちゃんとにASDの診断が出たことにより、うまく福祉とつながることを模索中です。「福祉とつながる」、こちら側では頻出ワードですね。

◆特別児童扶養手当
よく特児(トクジ)と略されてますが、国の制度で、内容は下記の通り。

精神又は身体に障害を有する児童について手当を支給することにより、これらの児童の福祉の増進を図ることを目的にしています。(厚生労働省HPより)

特児には等級があって、1級は52,500円2級は34,970円が月々支給されます(四ヶ月ごとにまとめて振り込み)。我が家の場合、通ったとして2級かと思いますが、それでも頂戴できるとなればかなり助かる額です。

ネット上では、自治体ごとに審査の厳しさが違うみたいな話がちらほらあって、中でも東京都は厳しいという意見が散見されます。国の制度なのに自治体ごとに基準が違うというのは本当かとも思いますが、何なんでしょうね。単純に人数が多いから?

いずれにしても、本人の困り感とは別に、子供の発達障害(で生じる生活上の支障)のために親が満足に仕事ができないということは多々あるので、是非とも通ってほしいところ。七月末に申請しましたが、結果は三ヶ月待ちと言われてます。

◆児童育成(障害)手当
東京都は特児の審査が厳しめというまことしやかな話を書きましたが、実は都は都で別の育成手当があります。児童育成(障害)手当がそれです。障害がつかない、児童育成手当というものもありますが別物です。制度目的としては、主語が国から都に変わっただけで特児と同じです。

こちらは等級はなく、手当の額は一律15,500円/月(やはり四ヶ月ごとにまとめて振り込み)

特児と同時に申請しましたが、私の住んでいる自治体の場合、特児が通れば自動的にこちらも通ることになるそうです。特児二級と育成手当を合わせれば約50,000円/月。光が見えます。

一方で、特児がダメだった場合はこちらもダメという結果になるわけですが、そのときは改めて児童育成(障害)手当だけ受けることもできて、どうすればいいかというと福祉手帳を取得すればいいということになります。

娘ちゃんの場合は、まだ初診から半年経過してないので手帳は申請してませんが、特児がダメだった場合は申請する予定です(通ったとしても申請するかは検討中)。

それにしても、この種の手当というのは本当に誰も教えてくれなくて、我が家でも娘ちゃんのことで定期相談を二年近く受けていながら、保育士も、臨床心理士も、発達センターの人も、教育相談所の人も、小児科医も、児童精神科医も、自治体の職員も、誰もトクジのトの字も口にしませんでしたね。

ネットで発達障害の情報収集をしているときにたまたま出くわしたんですが、詳しく調べてよかったです。でも、窓口に聞きに行ったときも、自治体の職員に「特児は手帳を持ってないと無理」と言われたりもして、なにかとハードル高いです(実際は手帳がなくても専用の診断書があれば申請はできます。診断書は有料。再度役所に行ったとき同じ職員に対応されましたが、あちらは面白くなさそうな顔をしてましたよね)。

発達障害に詳しい人がもし身近にいたら、娘ちゃんが最初に幼稚園に行き渋るようになった年中のときにすぐに診断が出るところまで行っていたんじゃないかと思うときもありますが、その辺もけっこう運みたいなところがあります。

精神障害者保健福祉手帳

先ほどから言っている福祉手帳ですが、正しくは精神障害者保健福祉手帳というものになります。いわゆる障害者手帳ですね。精神疾患のある人が取得できるもので発達障害でも取れます。等級は一級から三級まで。

ちなみに、医師の診断書は一万円かかりました(私が行ってる病院は高いようで相場は五千円くらいとか)。

娘ちゃんが冬季にひきこもりをしていた関係で初診は私の方が早かったので、一足先に申請しましたが、これもまた結果は三ヶ月待ちと言われました。通常は二ヶ月くらいらしいんですが、コロナで審査や手続きが遅れているんでしょうか。

発達障害で申請して落ちることはまずないと聞いたことがあるので、もう通ったような気でいますが、診断書が封をされていて見れなかったのでやや不安が残りはするのですが(←主治医をあまり信用してない)。

私自身は、自分の社会的な立場を明確にするためというのと就労支援とを兼ねて取得することにしました。あとは単純な好奇心ですかね。

私は、実に四十を越えるまで、自分が社会的に何者であるかをはっきりと言えた試しがなく、と同時に、世の中の方からもどのような形でもカウントされたことがありませんでしたが、これによって自他共に認める「(精神の方の)障害者」となり、話がはっきりするわけです。やったぜ、の感さえあります。

就労支援というのは、障害者枠での就職が可能になるということです。そうは言っても働きたいとは全然思ってません。何とかなりませんか。

それはともかく、手帳を取得すると、公共料金の割引や税金の控除、交通料金や施設利用料の割引など様々なサービスを受けられるので、これも魅力?というか、ぜひ活用したいところです。

バス料金なども半額になったり無料になったりするようなんですが、今のところ、手帳をゲットしたら田中小実昌みたいに目的もなくバスを乗り継いであっちこっち行くというのが私のささやかな夢です。


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十佐間つくお
いただいたサポートは子供の療育費に充てさせていただきます。あとチェス盤も欲しいので、余裕ができたらそれも買いたいです。