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さめうら荘レイクサイドホテル・レストランの仕事
高知県土佐町では地域おこし協力隊19名(2023年4月時点)が林業、観光、高校魅力化、デザイン、教育、スポーツの分野で活動しています。このnoteでは、協力隊の活動や人となりを伝える冊子「土佐町地域おこし協力隊新聞」に掲載している内容を電子版として紹介しています。土佐町/協力隊に興味がある方に読んでもらえればと思っています。
自然豊かな環境で激変した生活。
上江教貴(2020年4月着任)
兵庫県の出身で関西や東京で飲食業(串カツ、焼肉、居酒屋など)を20年ほど経験しました。土佐町に移住する前の約10年は東京でお好み焼き·鉄板焼の店を自営したり、飲食業界の会社に勤めて東京駅直結の立ち飲み屋などをしていました。
東京で子供が遊べるイベントに奥さんが参加したときに、たまたま土佐町の移住関係の仕事をしている方と意気投合したことがきっかけで、移住についていろいろ話を聞いていくうちに奥さんが興味を持ち、僕にも相談してくれました。その時に協力隊という働き方もあると知りました。
それが昨年の12月初めのことで、その1週間後に3日間の休みをとって家族で土佐町に遊びに来ました。僕は人生で1回しか高知に行ったことがなくて全然わからなかったし、それほど興味があるなら実際に行ってみようと。笑
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棚田や吉野川周辺など自然に触れ、上の子が通う学校と下の子が通う保育園を見学しました。すでに移住している家庭を3軒か4軒案内してもらい、生活の状況や暮らしの感想をお話しさせてもらいました。子供たちが成長する過程で土佐町のような生活環境ってすごく大事だと思ったことや、自然の豊かさと人の温かさにも魅力を感じ、協力隊への応募を決意しました。
東京では都心の集合住宅に住み移動は地下鉄、働くのはビルの地下…と太陽と外気に触れない生活をしていたので生活は激変しました。 土佐町では四季の移り変わりをビシビシ肌で感じています。仕事が忙しくても景色を見ると息を抜けるし、仕事終わりの夕焼けにすごく癒されます。もう現実からちょっと遠のいた域に思えます。笑
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さめうら荘の調理場に勤務して8ヶ月経ち、さめうら荘は町のみなさまにとって「親しみのある施設」であり、遠くから観光に訪れる方にとって「日常では味わえない特別感のある施設」であるという期待を持っていただいてるんだなぁと感じています。期待度が高いので厳しい意見もあります。
料理に使う食材はバリエーション豊富で良いものなので、今でも扱うのに神経を使います。ただ知らなかった食材に出会えるのは楽しですし、嶺北地域の農畜産物を勉強して自分なりに発信できるようなものがないか考えています。多くの方のご期待に添えるよう、さめうら荘の一員として力になれるよう今後も微力ながら励みたいです。
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