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人間に与えられたもの

今日は、年齢に相応しい成人について考えてみたいと思います。

親神様は、この世の中にあるものすべて、人間が陽気ぐらしできるようにと作って下さったもので、
食べ物、着るもの、住む家などその人の成人に応じて
必要な分だけ、与えて下さっています。

どんな人でもこの世に存在する限り、
神様が人間として生きる道筋を付けて下さっていて、

赤ちゃんも産まれた時から、
ちゃんと生きていくために必要な着るもの、栄養、住むところを
与えていただいて

大きくなるにつれて困らないように神様が先回りして
用意して下さっているのです。


「成人」というのは、
成長して大人になる、一人前になるという意味ですが、
天理教、即ちお道では、親神様、親の思いに近づくことを
「成人」と言います。

ですから、
人間は成長と共に、
生きていく年限が経つと共に、
心も成長していかなければいけないのです。


親神様の真意に近づけるよう、
「心の成人」を目指して日々通らせていただくことが、
「成人」に相応しい与え、
ご守護をいただけるのだと思います。


そして私達人間は、それぞれ陽気ぐらしができるようにと、
必要な分はちゃんと与えていただいていると、聞かせていただきます。

その自分に与えていただいたものを最大限に活かし、
喜んで使わせていただくことがとても大切なことなのです。


人間には欲があるので、
手に入れたいもの、欲しいものはたくさんあります。

しかし、これが足りない、あれがもっとほしいと、
与えに対して足りないという不足の心で暮らしていても、
いつまでも満たされることはありません。

中国の古いことわざに、

「足るを知る者は富み、努めて行う者は志有り」

『老子』第33章

とあり、「足るを知る」とは、現在の自分の状況に満足する、今目の前にあるものに対して感謝する、という意味です。
すべて必要なものは与えてある、ということです。


一度でも大病をした人は
特別なこと、贅沢な暮らしは要らない!
普通に生活できることがどれだけ有難いことか。

ということを知っています。


ある本に書いてありました。

人生の目的とは、
「今、足りないものを探して手に入れることではなくて、
自分がすでにいただいているものに感謝し、幸せを感じながら生きていくこと。」なのだと。


必要なものは、既に満たされているという心で、
謙虚に生きていくことが、
神様から「護っていただける人」になるのかも知れませんね。

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