今までのこと
初めまして。新潟生まれの30歳、嘉向徹と言います。かむき と読むのですが沖縄にルーツはありません。全くないのですが僕自身めっちゃ沖縄顔かつ色黒かつ半袖短パンかつ時間には大変ルーズであります。お母さんの実家が佐渡ヶ島というご縁あって島に住んでいます。
このマガジンでは佐渡を舞台に繰り広げている「0円で自分自身を共有する活動」のことをメインにその他諸々を書き記し、物事を忘れがちな自分のためにまとめています。どうぞよろしゅう!🐳🐳🐳
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始まりは2014年夏のこと。ゴツゴツしたテトラポットに登り遠くに浮かぶ島を眺めながら友人と話していた。
「東北大震災で色々感じて、僕、これから佐渡ヶ島に行こうと思ってます。きっとこれからに必要なものがあの島にあると思うんです。」
「おーいいなー!俺も今の職場やめようと思ってたから、それはいい理由になるな。」
それからポンポンとことは進み僕らは海を渡る。野浦という村のおじいちゃんに会うと、活動のベースを探していた僕らに家を貸すというとんでもない展開に。度肝を抜かれたのは、会って数分そこらで「君たちみたいな若者を待っていた。」とだけ言い鍵を渡されたことだ。そこにはお金や書面のやりとりなど一切なかったー。
こんなことってマジであるんだ!と顎が外れた。佐渡に来る数ヶ月前から始めた『トールシェアリング』という0円で自分自身を共有する活動が見事に花開いた(気がしただけかもしれない)瞬間だった。
目の前が海という最高のロケーションに秘密ではない基地ができた。朝になると山へ行き田んぼや畑の手入れを手伝い、夕方には大量の汗を海で流す。毎日のご飯は村人からの貰い物で自給自足とは程遠い他給自足の暮らし。自分が持て余している力や時間をシェアして、おじいちゃんおばあちゃんたちが多く持っている知恵や食べ物(エブリデイ釣りして鳥たちにあげまくっているよ!)をもらう。大学に行かなかった僕にとっては佐渡ヶ島が教科書で毎日が楽しいおべんきょうの日々。
奇跡的に0円で借りることができた家だから0円で誰でも使えるようにしちゃおう!と短絡的に家を開放する。ビギナーズラックとしか言いようがないのだけれど最初の一ヶ月で家を訪れた人数は25人を記録し、その分の水道光熱費で財布が素寒貧になった。ガスがね、めっちゃ高いのです。
「いつかコチラに来ることがあったらぜひウチに泊まっていってね!」と言ってくれる人が多く、たまの県外ジャーニーでそういった人たちの家々を渡り歩く。極貧でもできてしまった県外旅行。島と街を行ったり来たりすることが楽しいので頻度が増え、気づいたら島以外でも他給自足していた。
2021年夏。民泊が流行りに流行ったというのに相変わらず0円で家を開放していたため、コロナの影響もほぼ受けずひっそりと活動は続いている。無理はしないけど無茶はしたい信条のため、いつか無理になった時はやめようと決めたこの活動もまだまだ無理にならないようだ。一見頼りないけれどなかなか頑丈な造りなのかもしれない。
はい、ということで今回はザーッと振り返りをしてみました。言語化するのに超時間のかかる僕なのですが、今後ともお付き合いくださいませ!!
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