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【往復書簡vol.10 おかえりちあきんぐ!】

この往復書簡は、7年間いつも一緒にいなかった二人の、一緒にいなかった間に起こった出来事を交えながらいつも一緒にいなかった日々を振り返り、一体いつになったら一緒にいるのだろうと首を傾げながらも、結婚すると決めたその日(2021/11/15)までに起こるであろう様々な話し合いや精神的綱引きなどのあれこれを赤裸々に明かす、そう、子々孫々への秘伝の書です。

千明の記事への返事です。

帰国してから2週間の待機期間、お疲れ様でした。

1年と数ヶ月ぶりに会うちあきは見違えたようにシャキッと色黒になっていました。会うまでのゴタゴタにヤキモキした気持ちが一瞬で吹っ飛んだ。健康的でふんわりとした出で立ちのちあきがそこにいて、不思議なような当たり前のような心地。再会から1週間ほど経って、ようやく緊張がほぐれてきたよ。

千葉から千明の実家までの道のりを、海に寄ったり、カフェに寄ったり、友人に会ったり、もんじゃ焼きを食べたり、ホテルを予約したり、ロープウェイで山に登ったり、船に乗ったり、と、これまでにはあり得なかった出来事が盛りだくさん。会わない間に流れた時間の中で、様々な経験を、お互いしたのだと、しみじみ思いました。

俺は身体のサイズが倍増していびきのボリュームが上がり、ちあきは神社や海岸で、俺が寝ている隣でさえ祝詞をあげるようになりました。抵抗したい気にもなるけれど、これからもこうやって変わっていくことを、よしとしたい。

そういえば昨日、友人たちを誘おうとパーティを企画したね。これまでの馴れ初めをスライドショーで振り返りながら、互いに「いやいやそれはさ〜」と突っ込んでいく二人のトークショー。新潟・関東・関西・福岡の4都市開催で。

あと数日で、俺は佐渡ヶ島へ向けて出発だ。それにしても久留米の夏はいい。焼き鳥があって、筑後川があって、何より、千明の家族がいる。心身に、良い夏を。次回からは、佐渡ヶ島との馴れ初めなども話そうと思うよ。





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嘉向徹28歳、11月24日生まれのサジタリウス。推薦で受かった大学を入学前に自主退学。以来、数々の職業的なものを転々とし、目下人生勉強中。好きな言葉「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」。心身ともに至って健康。愛車のハンドル握り今日もゆく。