見出し画像

0727_0802

0727
憂鬱な一週間がまた始まる。流れのない水は確実に腐っていく。藻がたまりヘドロが堆積して上からも下からもドロドロに澱んでいく。皆それぞれの悩みを抱えて生き辛い日々を暮らしているだろうから少しでも明るい、というか心が穏やかになることを文字にしたいが全くもって思い浮かばない。社会を諦めて見捨てて自分の充足だけを目指せばいいのだろうがそれもおぼつかない。ただ悶々と澱んでいく状態がいつまで続くのだろうか?

画像1

0728
凡庸な政治家の意固地な執着心と幼稚な自尊心のために国民の生活が困惑しながら崩壊していく。「とにかく、恫喝や脅迫だけは勢いよくやる」と小沢一郎が政権与党を評したようにその手法は街場のヤクザと一緒。それに対してなんの文句も言わず行動も起こさず、ただ無言で隷従する国民性も昔から変わらない。所詮「国民は、自分達と同程度の政府しか持てない」。

0729
布マスク、今後さらに8千万枚を配布 不要論でも発注済。どれだけ論理的に要らないと説明しても「いやいや、必要としている方もいらっしゃる」の一点張り。最後は「悪魔の証明」で逃げ切る。数十年越しの道路やダムなどの土木事業と同じ。理屈や必要性はとうの昔に風化しているのに建前だけで突き進む。どこかにいる白いカラスのために。

0730
鬱陶しい雨はしぶとく続いているが、それでもさすがに梅雨も明けそうな気配。そんな気配を感じてかセミが一斉にデビューし始めた。6年間土の中を彷徨い、地上に出て1週間ほぼ繁殖活動に費やして一生を終えると聞くと、いろいろ考えてしまう。来る日も来る日も真っ暗闇の6年間。ようやく羽化したら次世代の繁栄のために尽くすって徹底した無私無欲。当のセミにしてみれば余計なお世話なんだろうけど、正直何が楽しいのかと思う。そんな中今日見かけたセミは鳴きもせずに、朝から夕方までジッとブロック塀にくっついていた。

画像2

0731
「日本のすべての女性の最大の関心は毛穴レスなんです」とつけっぱなしのテレビから聞こえてきて思わず画面に見入ってしまった。毛穴がないということが現代日本女性の最優先項目なのだそうだ。現実的にはもちろん毛穴がないわけにはいかないのでここでは毛穴がないぐらい肌がきめ細やかという意味。
頭蓋骨に菜箸を突っ込んで脳ミソグルグルにかき回して、鼻からドロドロになった脳ミソがタラァーっと流れ出ていても毛穴レスなら問題ないということか?

0801
6月末に3シーズン完結したNetflix配信のドイツのミステリードラマ『DARK』。とにかくキャストとシナリオが難解複雑に入り組んでいてこれまで観たタイムリープものの中でも群を抜いている。主人公と一緒にアッチへ飛んだりコッチへ戻ったりしてるうちにまんまと迷宮に迷い混んで物語の掌の上でコロコロ転がされる羽目になる。現実社会がストレスフルになると小説だったり映画だったりどうしても虚構の世界に逃げ込みたくなる。昼間は無駄に人が多いので活動がどんどん夜中心の生活になっている。夜中カメラを持って人のいない街中をチャリで巡っていると、昼間は闇の入口のような場所が夜は命を吹き返したように妖しく活き活きと輝いている。

夜

0802
昨晩部屋の中を飛び回っていたコガネムシが床で息絶えていた。あれだけあっちこっちに頭をぶつけていれば死んでしまうのも納得だが、もしかしたら自殺行為なのかもしれないと思い出したら俄然興味が湧いてきた。自殺をするのは人間の専売特許、昆虫が我が身を憂いてそこら中の壁に頭をぶつけて自殺するわけがない。とも言い切れないではないか。コガネムシも他の昆虫と同様に繁殖活動を終えた後は順番に固まって死んでいく。もしその単純さに抗うコガネムシがいたとしたら?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?