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歴史を学ぶと見通しが良くなるというハナシ。AIと自動運転とワタシ。
昨年、Facebookで繋がってる識者に聞いて教えてもらったこの本、思い出して読んでるんですけど(実際はオーディブル)実に素晴らしい。人工知能とディープラーニングが別のレイヤーということすら知らなかったよ…。
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なにより理解のために人工知能の研究と開発の歴史をちゃんと追ってくれてるのが素晴らしい。歴史を学ぶと点と点が線になってベクトルがわかるから。書いてるのがこの領域の最前線で研究してる現役の方ということもあるかと思うけど。歴史を理解するとその領域の中"見通し"が良くなって良いやね。
これまた先日ChatGPT-4oが出てびっくりしたけど、これの出現(マルチモーダル=複数の感覚を統合して理解する)をか2015年の時点で「次はこの進化だろう」と予言してるのが凄い。筆者の予想が何年後のつもりだったのかわからんけども。
で、ここからが本題。相変わらずクルマの話になってしまうのだよ、許せ。
ChatGPT-4oが画像のコンテキストを理解してる様子のムービー(マルチモーダル能力の活用)を見て、「レベル4自動運転に近づいたかも…」と言った。けれども、本書を読むと、本当に実現するにはChatGPTが出現した時くらいのインパクトのジャイアントステップがもう2段階くらいないと無理っぽい…ということが自動運転の話はほとんど直接的に書かれてないんだけれども感覚的に分かっちゃったんですよ。
というのも"ChatGPT-4oが画像のコンテキストを理解してる様子"というのは「入力側」の話であって、これを元にハードウエアに操作の司令をして、その操作の結果に対してさらにどう動くか、そして動いた結果がどうなるかを予測する(もしくは操作前に予測して司令を出す)という「出力側」のコンテキスト理解が必要になるから。
山に登ったらもっと高い山があることがわかった、みたいな感じ?(語尾上げ)それがわかった時の知的ダイナミズムも気持ちよかった。
そんなことが"見通せた"だけで読んだ甲斐あった。人工知能の状況的に2015年刊行の本書がもはや古典というのも頷ける。これは良書。やっぱりわからない分野の勉強は識者に聞くのが一番ですねぇ。教えてくれた皆さんありがとう。
人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)
https://www.amazon.co.jp/dp/4040800206/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_WHTJ0R9BHJK4JPDM27FN?linkCode=ml2&tag=torumori-22