故・徳大寺有恒さんに多大な影響を受けました。
クルマに本格的に興味を持ちはじめたのも。工業デザインというものがあるということも。階級というものがあるのも。ブランドというものがあるというのも。国で文化も服装もスタイルの違いがあるということも。経済も、歴史も。あらゆることをクルマという存在を媒体に教えてくれて目を向けさせてくれて自分のちっぽけな世界を拡張してくれたのが徳大寺有恒さんとその本でした。
そんな背景もあって定期的に送られてくるQuoraのメールで「徳大寺有恒」の文字を見かけてしまい、思わずROM専だったQuoraで初めて解答を書いてしまったのがこちら。
故徳大寺有恒さんの「間違いだらけの車選び」シリーズは参考にしていましたか?参考になりましたか?
とあるクルマの発表会にたまたま潜り込んだとき、ゲストにいらした晩年の徳大寺有恒さんをお見かけしました。勇気を出して話しかけました。
「初めまして徳大寺さん。あなたのせいでクルマ好きになってしまいました。寝ても覚めてもクルマのことを考えてます」
過去の自分よ、ちょっと待て。いきなりのキミのそれは不審者そのもののムーブだぞ。
でも、当時はそういうしかなかったのですよ(笑)
そして、徳大寺さんは私をじっと見ていいました。
「そうですか……。それは良かったです。もっともっとクルマを好きになっていただけますか」
クルマの神様は目の前にいたのです。