
世にも奇妙な場所~閉鎖病棟での270日間~7日目
スキを頂戴しありがとうございます。最近はコロナもありもっぱら自宅にこもりきりなので(とはいえコロナがなくてもそうだったかもですが…)、やっぱりこうやってつながれるのはすごくうれしいです。
私にとって、閉鎖病棟での入院は強烈で刺激的な日々だったと同時に、自分の一番の恥部でもありました。それをこうやって書いて、見ていただけるようになったということは自分にとっての大きな進化だと感じています。
「この一歩は人類にとってはとるにたらない一歩だが、君にとっては大きな一歩だ」
これは高校の時に通っていた私塾の先生に言われた言葉ですが、20年近くたってようやっと、一歩ってあるんだなあと実感できるようになってきました。
以前心理テストを受けた時、「理想と現実のギャップが『著しく』乖離している」と指摘を受けたことがあります。その時のカウンセラーの方はそういう極端な形容詞を使わない人だったので、ええええって驚いたことを今でもはっきり覚えています。そのギャップには今でも相当苦しめられてますが、結局のところ、もがきつつ、人類にとってはとるにたらない一歩を踏み出し続けて、少しでも理想に近づいていくしかないんでしょうね。。とても苦しいですが。。
ということで、今日もこつこつと記録を書かせていただきます
7日目(7月21日)
やっぱり11:00ぐらいまで眠れなかったので、眠剤をもらいにいった。飲んだら1時間後ぐらいにすとんと眠りにおちた。ただ、朝は眠く少しだるい。眠れたと思ったら、ヘルパーの人が来てシーツを交換で結局あまり寝れずイライラ。
脳波をとった。頭にたくさんののりをつけられてベタベタ。。。今日はお風呂日ではないが、特別にシャワーを浴びさせてもらった。
飯を食ったら寝た。爆睡。15:00~18:00まで3時間もおかげで今少し頭が重い。今日は夜やっぱり眠れないんだろうな…
外出許可を日曜日にもらうことにする。焼き肉屋にみんなで行けるらしい。馬刺しが食いたい。
【補足】
ひたすら寝たのが1回目の入院でした。「眠れない」とか言ってますが、12時には寝て、8時ぐらいまで寝て、そのあと日中でも4時間ぐらい寝て、毎日12時間ぐらいは寝ていたと思います。
症状の本当に重たいときは、ひたすら寝てひたすら嫌な夢を見てうなされてました。家族が焼死する夢をなぜか1週間ぐらい見続けたのは死ぬほどきつくて、毎日朝起きてわんわん泣いてました。自分が見た悪夢の中のベスト3です。(ちなみにベスト2は、アダムスファミリーを見た時に夢にあの手だけのやつが出てきたのと、1位は大学の合格発表の前日に見た大学合格の夢でしょうか。実際は落ちていたのでギャップで悪夢です。ギャップはほんといやですね)
アダムスファミリーの手だけのやつ。ハンド君というらしいです…
ただそうやって脳みそは過去の嫌な経験を何かしらの形に置換して、傷をいやしていったのだと思います。本能的にわかっていたからこそ、嫌な夢を見るのはわかっていたけど、どうしても眠たくて寝る、そうして少し良くなる、の繰り替えしだったのだと思います。
それも一歩一歩ですよね。病気もしかり、こうやって恥ずかしい部分を開示するのもしかり、少しずつ進んでいこうと思います。