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私の読書の楽しみ方


 大学生なってから、本を読んできて自分の読書の仕方がだんだん形作られた。それを、一回文章にして整理しておこうと思って書いている。もしよかったら、ぜひ自分の読書のを比べてみてほしい。本の内容とかの感想はあるけど、やり方についてはあまり触れられていない。ぜひ、自分の読書の楽しみ方を比べてほしい。
 

読書の目的

 そもそも、なぜ本を読んでいるのか。多くの人は仕事に役立つためとか、手段として使っていると思う。けど、私は自分の知的欲求を満たすために使っている。別にこれが自分の人生に役立つとか、理由はない。ただ単に理由もなく、興味があるだけなのだ。だから、読み方や選び方も「興味」が中心になっている。
 「興味」の範囲は小説だけじゃなくて、ビジネス書、新書とかとにかく気になったものは手に取って読んでみる。こうすることで、思わぬ出会いがある確率が高めることができる。

本の選び方

 
 まず本屋に行って、適当にぶらぶらと歩く。本棚を見ていき気になる本があったら、手に取ってパラパラと見てみる。そこで面白そうとか気になると思ったら、すぐに買う。もしこれ買っていいのかと迷ったら、メモでも写真でも何でもいいから保存する。そうすることで、冷静に本を買うべきか判断することができる。時間をおいて書くか迷っていたら、それはもう買った方がいいサインだと思い思い切って買ってみる。
 


 本は、正直かなり高い。けれども、値段ではなく自分の心が動く本に出会いたい。なので、一番本が多いジュンク堂とか紀伊國屋で買っている。そこで、自分の直感に従って選んで本を買うのもすごく楽しい。読書は趣味だから、いくら金や時間をかけてもいい。この一年で、この本に出会えてよかったと心から思う本がいくつもあった。その時の嬉しさといったら、誰かに伝えたいと思う。


 知り合いが、自分は古典しか読めないと言っていた。古典は数多ある本の中でも、人々が後世に残したいと思って現代に残っている。だから、ハズレが少ない。けど、あくまで失敗しない可能性が高いだけで自分だけ面白くないと感じてしまうこともある。やはり自分の興味に身を任せて買うことで、自分の良い本に出会える。少しでも興味があったら、それを信じてみる。もちろん、この本を買って失敗したなーと後悔することもある。けど、失敗ありきで自分にとってのホームラン本に手に入る。それが楽しくてしょうがない。


 本屋以外にも、インターネットで探すことも好きだ。たとえば、旅エッセイを読んでみたいと思ったらgoogle検索しておすすめされている本で気になるものを探す。いいなと思う本があったら、amazonでサンプルを読んでみてやっぱり欲しいと思ったら買う。インターネットだと、気になっている特定の分野を探すにはもってこいな場所だ。


 このやり方で続けると、自分の興味がある分野を知ることができる。私なんかの場合、ずっと文章術の本を定期的に買っていた。どうして文章術に興味があるのか分からなかったが、どうしても心のどこかで気になってしまう。
 
 
 ふと読書感想文の課題が出された、小学生のときを思い出した。そこで、読んで結末に感動して涙した東野圭吾の『秘密』について感想を書くことにした。しかし、自分の感情と書いた言葉があまりにもギャップがあり自分でも何を書いているのがわからなくなってしまった。
 その後、母親に見られ大笑いされたことで自分は書くことできないのかと強い苦手意識ができた。そのコンプレックスから、自分の考えを相手に伝わってほしいという願望が無意識に文章術の本をひきつけたのだ。。
 本は、自分でも分からない願望に気づかせてくれる不思議な力を持っている。興味とは自分でも分からないものなのだ。

本の読み方

 
 積読という言葉がある。意味は入手した本をまだ読んでなく積んだままにする状態で、本あるあるの定番で良くないことだと多くの人が認識している。しかし、どうもこれに違和感を持ってしまう。
 

Wikipediaの積読のページを見ると、こんな格言があった。

アルフレッド・エドワード・ニュートン英語版)は「読むことができなくても手に入れた書籍は無限に向かって到達する魂よりも空っぽな1冊の書籍を読む行為より多くの書籍を購入したくなる興奮を生み出す。我々はたとえ読まなくても本のたった一つの存在感が慰めをもたらすし、いつでも手に取れる安心感ももたらしているから本を愛している。」と述べている。

積読-Wikipedia


 私たちは本の所有者だけど、読んでない本が私たちに義務感を背負わせている。これじゃあ、まるで主従関係が逆じゃないか。別に読みたくないと思っているなら、読まなくてもいい。お金がもったいないから無理やり読む人もいるけど、そんな興味を失った本に時間を割く方がもったいないと思う。読みたい時に、読めばいい。そのために買ったのだから、無理に急いで読む必要はないのである。


 興味を持ちながら読んでいくと、自分が共感した部分や衝撃を受けた部分など、心を動かす文を見つける。そうしたら、メモしたりマークしたりして保存しておく。これで自分の共感した部分がいつでも振り返ることができるし、メモをすることで記憶に残せる。

読書のその後

 
 本を読んだら、メモした内容を元にどこが面白かったのか、なぜ面白いと感じたのかを書いたり話したりする。そうすることで、自分のグチャグチャな感情を整理できてスッキリすることができる。整理された知識は、自分の生活に活かそうと思うし今後困難にでくわした時に思わぬ解決方法が浮かぶことができる。


 本は知識を与えてくれる。けど、それだけじゃなくて自分の言葉に落としこんだり考えを加えることが大事だと思う。読書はただ他人の思考をたどっているに過ぎなくて、考えることができていない。
 知識がいくらあっても、そこから問いを立てたりすることができなくては正しいのかどうか分からなくなってしまう。与えられたものに疑問をもって、自分だけの道を切り開く力を手にいれることができる。
 
 
 
 改めて自分の読書の方法論について書いたが、びっくりするぐらい多く書くことができた。本の読み方とか選び方について、ここまでこだわりを持っていることに気づくことができて嬉しい。
 書くことは、思わぬ自分の考えにたどり着けてすごく楽しい。



 

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