こんな単元できたらいいな、こんな教師になれたいいな。
先日の「国語単元学習」の記事の中で、「国語単元学習を構想・実践していくための要件/必要なこととは何だと思いますか。読んだ資料を手がかりに、書き出してみてください」という問いかけについて書いた。
この問いを実際に授業で学生に投げかけてみた。学生からは次のような考えが挙げられた。予め私が選んでおいた、国語単元学習の実践報告を読んだうえで考えた内容である。
1) 個人での学習と全体での学習をうまく組み合わせて授業を進めていくこと。
2) グループや小集団で学びあう時間を設け、他者の意見を知り、考えを広くする時間を与えること。
3) 生徒自身の「気運が高まり」、別の活動をするようになるかもしれないので、時間に少し余裕を持つことが大切だと考える。
4) 指導計画を生徒の状況にあわせて変える柔軟性。
5) 子ども達がこの単元を通して、単元が終わってもずっと大切にしていける何かを残すこと。
6) 子どもたちを飽きさせず、驚きや感動を与えていき、授業内容を印象づけること。一見関連のなさそうなものでも、ある共通点でつながっていることを考えさせる事。
7) 新聞などから様々な情報を入手し、それを何かに活かす。
8) 常に自分のアンテナをたてておくことが大切だと思いました。疑問や感心したことなど気づけば多くのことが、うまく利用すれば学習につなげることができるんだということがわかりました。
9) 子どもたちにやらせるのではなく、授業を進めていくうちに子どもたちが自然(に)主体となって積極的になれるようなこと。工夫。
10) 授業を効率よく回し、生徒を飽きさせないこと。
11) 教育内容をよくばらず、何を学習者に学ばせたいのかをはっきりさせ、また、子どもが集中できるような工夫をしていくこと。
12) 子どもの何の力を育てたいか、しっかり軸を決めること。
13) 子どもに、このことを教えたい! 身につけさせたい! という先生の強い気持ち。
14) アイデア。ユーモア。
ここには国語単元学習に必要な要件や、考えておくべき課題がほとんどあがっているようである。国語科でこんな単元ができたらいいなと思うし、こんな国語教師になれたらいいなと思う。そういう考えばかりだ。そういう考えが湧いてくる実践報告が、国語科の教師教育にとって、ぜひとも教材化したい大切な資料といえるのだろう。