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【おすすめの本】 融けるデザイン/渡邊 恵太
この本を一言で言うと...
最適な体験を提供する「インターフェイスデザイン」の本質が学べる本
読むべき人は...
① これからのUXデザインやUIデザインの大局的な本質を学びたいデザイナー
② IoT・VRなど新しいデバイスの企画・開発に携わるデザイナー・エンジニア
③ PCやスマホ上の体験だけでなく、リアルも含めた体験の設計を行うUXデザイナー
読んで学んだことは...
① メタファなしで新しい価値を伝える方法論 = UXデザイン
・コンピュータは既存文化のメタファを使ってインターフェイスを提供することで一般化した(フォルダ・ゴミ箱など)。
・コンピュータの価値は万能性にある。これからコンピュータは、IoT・AR・VRなどの潮流もあいまって、あらゆるデバイス・インターフェイスに広がる。そして、あらゆるサービスやアプリケーションが生まれる。
・その時、それらの新規性ゆえに、メタファでは表現できないものが多く出てくる。
・そこで、メタファなしで新しい価値を伝える方法論のひとつとして「体験」を軸にしたデザイン・設計の重要性が問われるようになった。
② インターフェイスを自己帰属させることで、体験を拡張できる(情報の身体化)
・意識せず身体の一部のように利用できる道具は「透明性」がある。例えば、PC上のカーソルはまさに「透明化」している。
・透明化する理由は、自身の身体の動きと連動しているから(自己帰属感)。
・自己帰属感は体験を拡張する。鉛筆で紙に文字を書くと、ペンと紙の境界やインタラクションを知覚するように、身体を超越して体験を拡張する。
・体験をデザインする上で「自己帰属させる」ことは基本になる。自己帰属したインターフェイスによってパワーを得て、新しい知覚世界の体験が広がる。これがUXデザインの基礎となる。
③ 実世界に働きかけるインターフェイスによって、問題を直接的に解決できる(情報の道具化)
・現在のコンピュータは「情報を得る」ことは直接的に支援するが、その情報をもとに行動を起こすところまでは支援できない。
・例えば、Webブラウザは情報の提供はできても、問題を直接的に解決できない。
・一方、Webブラウザ上のレシピと連動し、計量すべき容量に変形する「計量スプーン」があるとすれば、それは問題を直接的に解決する。
・Webブラウザに縛られず、直接的に問題解決を支援する「インターネットの最適なインターフェイス」を設計することで、体験の質が向上する。
④ 時間や活動を拘束しない体験の設計によって、「アクセス」という感覚をなくすことができる(情報の環境化)
・あらゆるコンテンツがデジタル化され、スマホによっていつでもどこでもあらゆる情報が取得可能になった。ユーザーは限られた時間の中でインプットする情報を取捨選択する必要が出てきている。
・これからのメディアやコンテンツは、生活の中に融け込み、時間や活動を拘束しない体験を設計する必要がある。
読んで思ったことは...
① コンピュータやテクノロジーの進化によって「人と情報」「人と道具」の関係がどのように変化するのか。また、その時に情報や道具のインターフェイスはどうあるべきなのか。
という大局的な視点で、デザインが学べる本。具体的な方法論ではなく、本質的な概念を知織化できる本。
② これまでは、PC・スマホのWebブラウザやアプリのサービス・コンテンツがUXデザインの主戦場だった。が、あらゆるハードウェアにインターネットが繋がるこれからの世界では、Webブラウザやアプリは1つの選択肢でしかない。インターネットのインターフェイスとして、どのようなハードが適切なのかから体験を設計するべき。
③ 良いユーザー体験を設計しようと思えば思うほど、ブラウザやアプリといった狭い世界から離れなければいけない。一方で、物理的な道具やリアルの世界の体験設計はより複雑だし、フォーマットも少ない。ここの知見・経験積みたいなー。