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Vol.2-#44 ハネムーン紀行⑪
ラストミッション
パリ最終日。ジャミ子には行かなければならない場所が二つあった。
一つはノートルダム大聖堂。
2019年4月に発生した大規模火災。現場を見てみたかった。
当時日本でニュースを見た時は、少しの驚きと悲しさを味わったが、やはりどこか遠くの出来事として見ていた。すぐに忘れた。
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再建工事を行う大聖堂の周りにはパネルが設置され、そこに写真が展示してあった。写真は被害の状況や再建の過程を記録していた。
「こんなに燃えたのか…」
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写真で見ても痛々しい。
燃え続ける大聖堂をその場で見ていたパリ市民たちは辛かっただろう。
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そしてもう一つ、行かなければならない場所はラーメン屋だった。夫は日本でラーメンばかり食べているラーメン野郎。
美食の国フランスにやって来た日本のラーメンを、フランス人はどのように受け入れているのか。こちらも現場を見る必要があった。(ジャミ子は何事も現場主義なのだ。)
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向かった先はパリ・一風堂。
店内に入るとフランス人に「いらっしゃいませ」と日本語で迎えられた。厨房では日本人が日本語で注文を復唱し、元気よく調理している。壁にもメニューにも日本語。
客層は外国人の方が多く、サッと食べてサッと出るような雰囲気はなく、皆ゆっくり喋りながら食事を楽しんでいた。(麺のびませんか?)
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「赤丸と白丸を一つずつ。餃子もください。」
日本語で注文できた。
そして日本人の店員が餃子を運んできてくれた。
もはや日本じゃん…と思いかけたジャミ子だったが、運ばれてきた餃子にわずかな違和感を覚えた。盛り付け方にパリのエスプリを感じたのだ。余白を楽しむのがフランス流なのか。
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赤丸15ユーロ(約2,400円)、白丸14ユーロ(約2,240円)だった。
水が違うので日本で食べるそれとは一味違うのかもしれないが、ジャミ子はそもそも一風堂に行った事がなかった。夫曰く「日本の方が美味しい。独特なトンコツの臭みがない。麺とスープがマリアージュしてない。」とのことだ。
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さぁ、もう満腹だ。日本へ帰ろう。
海外は刺激に満ち溢れているが、日本に帰ってしょっぱい味噌汁が飲みたい。