1年目の積まれた宿題の山から学んだこと②【考察編】
教員生活1年目。宿題を集めすぎて苦労したエピソードを紹介した。(もしご覧になっていない方はそちらを見てから戻ってこられた方がよいかと思います)
さて、ここで考えたいこと。
それは、「教育活動を行う上で、最も大切なのは、何だろう」ということだ。
この答えは、人によって変わると思う。「子どもへの愛情?」「指導力?」「子どもを見る目?」・・・すべて大切なものだ。挙げ出したら、きりがない。
だが、今の私が思うのは、
「教師自身が健康であり、笑顔で子どもの前に立つこと」
だ。いくら指導力のある教師でも、疲れた表情で前に立たれたら、子どもはその指導を心地よく思わないだろう。
私の1年目は、経験豊かな先生と同じこと(宿題の添削)をやろうと無理をした。その結果、毎日の生活に疲れ、目の前の子どものことを、きちんととらえられない状況になってしまったのだ。
「できないことは、やらない」
と、あっさり諦めることも、時には大切だ。宿題の添削には、ある程度、時間がかかる。そこを諦めれば、日々の指導に力を入れられる。よっぽどそちらの方が子どもにとって有益だろう。ペースがつかめてきて、色々なことができるようになってきたら、宿題の添削もたまにやってみる。こんな風に、自分の出来る範囲のことを、少しずつ確実にやっていくことが大切なのだろう。
ここから学べることは、「自分のキャパシティーを知る」ということ。
どの先生にも、限界というものがある。当の私は・・・どちらかと言えば要領の悪いタイプ。だからこそ、自分のことをきちんと理解して、やれること、やれないことを区別する必要があるだろう。
「子どもたちのために」と言い始めたら、教師の仕事は無限に増える。まずは、「自分のために」キャパシティーを知り、笑顔で子どもたちの前に立つことが、今の教師に求められる重要な資質かもしれない。
このブログでは、現役教員としてたくさんの失敗を積み重ねてきた私が、当時の失敗を今ならばどうするかという視点をもち、書いています。教師として働いている皆様に向けたヒントとなることがあれば幸いです。
また、時には教育の世界に向けた私自身の思いを語る場になることもあるでしょう。
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