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自分に正直に 「今日も言い訳しながら生きてます」

学歴重視の競争社会、出生率の低さ、生活満足度の低さなど日本とランキング下位を争っている点で、韓国には親近感を覚えます。

韓流ドラマ「愛の不時着」も面白かったし、BTSの活躍も目覚ましく、国を挙げての芸能力強化が半端ないです。はたして、内側から見る韓国はどんな国なんでしょうか。

著者のハ・ワン氏は韓国出身の独身イラストレーター。エッセイがヒットして、著書ではイラストと文章の両方を楽しめます。

『この国では、結婚しないとか子どもをもうけないでいると、ひどい反感を買う。あらゆる人から訓戒を垂れられる羽目になる。』(引用)

ハ・ワンさんの経験に基づく就職活動のくだり。これじゃあ、就職戦線に立つまでに倒れそうです。

産業高校→3浪の末、美大デザイン科→大学卒業証書だけじゃダメ。最近は、就職のための”スペック9種セット”がマスト。「有名大学卒、成績、TOEIC900点台後半、語学留学、有資格、公募展入賞経歴、インターン経歴、ボランティア活動、整形手術」なんのための競争?(一部引用)

余談ですが、オリンピック前にスラム街をきれいにするのは、どの国も共通なんですね。

競争から降りて、自分らしい生き方を模索するハ・ワンさん。基本家が好きだけど、飽きたら外食したり、カフェに行って異空間を楽しむあたり、とても共感できます。人に期待し過ぎず、自分のスタイルで行く。どこの国にも、同じ感覚を持っている人がいるんですね。

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