【九州下道ツーリング】福岡〜阿蘇大観峰〜椎葉村の日帰りルートを楽しむ。
秋といえばツーリング、ツーリングといえば絶景です。
九州最高の絶景が楽しめる至高かつ定番のツーリングスポットといえば「阿蘇山」です。しかし阿蘇の絶景を堪能できる山頂部は標高が高いので、小排気量バイクで行くのはツーリングというよりチャレンジなのでは…というイメージを少なからず持たれているのもまた事実です。
とはいえ、物事やってみないとわからないものです。
そういう訳で、高速道路を使えない125cc以下のバイクでも下道ぶら旅を楽しめるルート紹介記事の第二弾は
「福岡〜阿蘇大観峰ルート」、更に宮崎県椎葉村まで足を伸ばしての日帰りロングツーリングについてご紹介していきます。
今回の旅を含む下道のんびりツーリングは文字通り「のんびり旅」ですが、今回も、バイクの排気量を問わず道中を楽しめるようなルート選択を心掛けています。
という訳でさっそく出発!
ちなみに、福岡市〜日田までは前回記事で紹介したルートと同一です。
この裏道ルートは県道575号線→県道601号線→県道137号線という具合に辿っていき、Googleさんのアシストを併用すれば比較的容易に佐賀県基山まで抜ける事ができるのですが、ルート解説をGoogleさんに丸投げするのも流石にアレなので…本項にて追加解説します。
基山〜甘木〜原鶴温泉〜日田までは、上の画像の通り
「山に囲まれてるので東に行けば自動的に日田に着く」という、かなりテキトーにぶらぶらしても日田に行ける地形になっています。それでも迷ったら、筑後川を遡れば大丈夫です。
朝倉郡〜甘木や久留米には美味しいお店や良い風景、観光名所が散在していますので、この辺りで時間を取ってぶらぶらするのも楽しいですね。レッツ林家!レッツねぎラーメン!
日田に到着したら、市街地側ルートに回ってガソリン補給・バイクチェック・ライダーの飲食の補給を済ませておく事をおすすめします。
特にガソリンと水分の補給は忘れずに!
日田市街地を経由した場合、阿蘇への道に行くための曲がり角は
非常に都合のよい事に「松屋」さんです。
(駐車場が広く荷物整理とかバイクチェック等もしやすい)
しかも…
この松屋、コスパの良さに定評のあるとんかつ屋「松のや」と併設されており、とんかつも堪能できます。
松のやのとんかつはファーストフード店由来と侮れぬ実力を持っていますので、未食のライダーさんは是非どうぞ。安い揚げ物あるあるな「胃もたれ」も起こしづらく、ツーリングのお供としてもおすすめできます。
松屋日田を抜けたら、あとは国道212号線を阿蘇まで突っ走るのみ!
適度なアップダウンとコーナーと絶景が続くので、小排気量バイクでのんびり走っていても非常に爽快です。
懸念していた登り勾配も、ぶっちゃげ九重→由布院のそれよりも気持ち楽にすら思え、パワーや排気量起因のストレスは感じませんでした。
また、この道のりに「杖立温泉」「黒川温泉」という素敵な温泉スポットが2つもありますので、立ち寄ってひとっ風呂…というのも一興です。
景観が開けて空が広く見えたら、聖地・阿蘇です。
のろまなYB-1改も元気にプンプン唸りながら快走!
スピードこそ低いですが、その分景色をじっくりと堪能できます。
そして、爽快感に満ちた道を走り抜け…阿蘇大観峰に到着!
素晴らしい青空と絶景に囲まれた、至高のひとときを過ごせます。
ライダーに戻ってよかった〜〜〜!と心底思えた瞬間でもありました。
こんな素敵過ぎるライダーの聖地、やっぱり多くのライダーさんがでかいバイクで訪れていましたし、それが普通の感性だと思います。
そりゃ、こんな絶景でカッ飛ばせたら痛快ですから!
でも、YBで来ても存分に景色も走りも堪能できましたし、ストレスを感じる事もありませんでした。
(来てた原付、筆者のYBだけでしたが…)
阿蘇といえば牛、そしてミルクです。
当然、ジャージー牛乳ソフトを味わうのは基本的嗜みです( ˘ω˘ )
ついでに売店でなんか買おうという事で、阿蘇山チックなステッカーを買ってYBに貼り、くまモン印のひとくち馬刺を帰宅後の酒の肴としてゲット。
旅はまだまだ続きます。
筆者はYBに再び火を入れ、一路南阿蘇へ。
阿蘇山を縦断する際は、複数のルートが選べます。
火口沿いの東西ルート、そして景色が最高な草千里を突っ切る中央ルート。
絶景を見ながら走りを堪能するなら草千里ルートが個人的にマストなのですが、今回は新阿蘇大橋と南阿蘇村を通りたかったのと、後で触れますが帰りの国道3号線ルートに至る経路確認のため、西側ルートで南下しました。
(草千里を諦めきれず途中まで草千里ルートだったなんて言えない)
雄大な景観の阿蘇山を抜けて更に南下すると、急に周囲の山々が険しく空が狭くなり、木々に覆われた道に入ります。宮崎県です。
この辺りから徐々に「秘境テイスト」が増してきて、無駄にテンションが上がります。
狭くなってきた道には「落石注意」の看板が目立つようになってきますがハッタリでもなんでもなく、落石はおろか、真新しい土砂崩れや倒木までもが堂々と道を遮ります。
更に恐ろしい事に、そんな道路状況に慣れている様子の地元民の車が猛スピードで倒木や落石を回避しつつ数多く爆走しており、不慣れな他県民としては
藤原とうふ店
という店舗名を思い出さずにはおれませんでした。
宮崎の山奥で実写版頭文字Dをやられても正直困ります。
藤原拓海の大群を回避しつつ、ようやく秘境・椎葉村へ。
道中の頭文字Dは一体何だったんだ?と言わんばかりの穏やかな雰囲気にホッと一息吐き、あちこちを軽くぶらついてみました。
上椎葉ダムで休憩を取り、椎葉村をあちこち散策。
今回の旅の最大の目的は、実はこの椎葉村を中間地点として「九州全土をカバーする、楽しい下道ツーリング」を実現するためのルート開拓でした。
「高速道路によるショートカット」という便利な選択肢を敢えて封じたので、「ゴミゴミして交通量の多い市街地の国道を長時間連続走行する」というストレスフルな道中を避けるべく、
「日田→阿蘇→椎葉:九州脊椎貫通ルート」を使っていきたいのです。
そして、そのルートにおいて避けられないのが…
既に複数媒体で紹介され「酷道」として有名な、国道265号線です。
実は今回、残り時間の関係で完全走破こそしていませんが、ちょっと走ってみました。
確かに酷道です…
しかし、YB-1のような小回りの効く悪路や隘路に強いバイクであれば、正直どうという事はないという印象でした。三瀬峠の旧道とか板屋峠を物ともせず走れるタフなバイクであれば大丈夫かな?と思います。
(一般的なロードスポーツや大型クルーザー等では難儀するでしょう)
そして…次に椎葉村を訪れるのは、
多分YB-1改ではなく、富士ラビットS301スーパーフローです。
行けるでしょうか。
できるでしょうか、憧れのラビット旅。
筆者は無事、夢の「ラビット野郎」になれるのでしょうか。
そんな夢を抱きながら、筆者はひとり胸アツ状態で復路に就きました。
YB-1の純正ヘッドライトは暗いから夜の阿蘇〜日田は危ないかな?と思ったので、新阿蘇大橋から熊本方面に抜けて国道3号線に乗り、久留米を経てそのまま鳥栖〜筑紫野間をバイパスでショートカットして帰りました。
…が、このルート選択は失敗でした。
国道325号線→国道3号線で菊池・山鹿・八女を通る市街地ルートは思いっきり混雑している上に道中も退屈で、旅の余韻を大きく削がれてしまいました。
むしろ阿蘇〜日田ルートのまま、のんびり帰るべきでした。
帰りにルート選択を誤ってしまい、お世辞にも快走路とは言い難い道を長時間走る羽目となった筆者の心を癒してくれたのは、やっぱりラーメンでした。
大龍ラーメンは良くも悪くも「久留米ラーメンらしい久留米ラーメン」なお店のひとつです。筆者含む「ラーメニスト(ラーメン愛好家)」の間では賛否が分かれており、本格的な久留米ラーメンとして扱われる事こそ少ないですが、筆者は昔から大好きです。
大龍ラーメンについては、いずれ改めて独立したNote記事にてアツく語らせて頂きます!
〜私信〜
筆者が大昔管理人を務めさせてもらっていた、ゲーム「艦隊これくしょん〜艦これ」攻略wikiからスピンオフ独立した合同二次創作wiki(運営終了)にて、この大龍ラーメンの名を自らのHNとし、多彩な久留米ネタで多くのwiki民を笑わせてくれた久留米人の某C提督。もしこの記事見たら連絡くれな!
大龍ラーメンおごるから!
ともあれ、本項で紹介した内容の10倍近い(推定)情報量とエピソードがてんこ盛りだった愉快な旅…
プロジェクト名「ヤマハミサイル作戦」は、こうして終わりました。
しかし、ツーリング実況Twitterでも書きましたが…
帰途には、こんな予想外のピンチもありました。
長距離連続走行+高回転多用で、2ストオイル消費量が想定以上だった事によるアクシデントでした。初歩的なミスですが要反省です。
で、大観峰の売店で買ってきた「炭焼馬さし ひとくち」ですが、
スパイスと炭焼風味が効いており、ビールのつまみには良かったのですが
これは味も食感も馬刺ではありません( ˘ω˘ )
おいしいですけど、馬刺を期待して食うもんじゃありません。
ともあれ頑張れ盛り上がれ熊本!
なんだかんだ言いながらも、隣県の民として応援してますぞ!
いや〜、ツーリングって、本当にいいものですね!(水野晴郎さんボイス
こんな楽しい旅をやってなかった学生時代の筆者は本当にバカモノでした。しかし、当時は当時で別のスタイルでバイクを全力満喫していたのですから、
これからは「旧車レストア+下道のんびりツーリング」という新しいスタイルで、末長くバイクを楽しんでいきます。
今までに増してクッソ長い記事になってしまいましたが、最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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