第3回コドナラリー後夜祭ではっちゃけて、ラリーという新たなるフィールドへ。
2023年12月9日(土曜)、熊本県人吉にてコドナカフェさん主催のコマ図ラリーイベント「第3回コドナラリー(通称コドコマ)」が開催されました。
リターンライダー後の楽しみのひとつとして「ゆるめのラリー参戦」を念頭に置いている筆者としては…参戦する車輌がなくともラリーの雰囲気や車輌の改造箇所・装備を現地で学ぶには絶好の機会です。
…というのもありますが、当日の後夜祭ではコドナさんが美味しい肉やビールをたんまり振る舞ってくれるとの事!食べ物が絡むと途端に航続距離が伸びる筆者とサンマル子、これは行かない手はありません。
しかし。
福岡から会場の人吉までの距離、239km。
1960年代の125ccスクーターであるラビット、増してやトルコンAT仕様のサンマル子で連続走行するにはいささか遠いと書かざるを得ません。
むしろ、この行程そのものがサンマル子にとってはラリーです。
エンジンを合体換装したばかりで元気一杯のサンマル子とはいえ、こんな距離を連続走行させるのにはちょっぴり胸の痛みと不安を覚えましたが、これからもサンマル子とは末長く付き合っていくので、これも冒険だ!という事で(ラリー本戦には参戦できずせず)後夜祭とその後の現地宿泊のみエントリーしました。
「ラビット旅」のステップアップと今後のターマック(舗装路)オンリーラリーへのラビット参戦を視野に入れ、万全の準備をして出発!
Day 1(12.9) 福岡〜人吉
という訳で、下道しか走れない125ccバイクゆえ時間的マージンを稼ぐのと福岡市街地エリアの渋滞タイム(午前7時以降)を回避するため毎度の早朝出発です。
今回は距離が距離なので、燃費を節約する意味でもストップ&ゴーや急加速をいつも以上に極力避け、ラビットのトルコンATの特性である「ある程度速度とAT機構の回転が乗ったら燃費も速度も伸ばせる」メリットを最大限生かせるアクセルワークを最大限心掛けました。
で、朝食なんですが…実はノープランでした。
というのも「熊本の幹線道路走ってたらどこかにヒライあるやろ!」という福岡&熊本人あるあるな雑な思考(甘えともいう…)があったからです。
「べんとうのヒライ」は福岡でも南阿蘇でもお世話になっている素敵なお弁当屋さんで、元はといえば熊本発祥のチェーン店。当然ありました。
ヒライはイートインにも対応しているので、特にこういう時は有難いです。
そして「道の駅スタンプラリー2023」の開催期間終了(2024.2.29)が迫っているので、道中にて道の駅巡りも実施。
道の駅スタンプラリーは「知らない場所に旅するきっかけ作り」には大変良く、実際あちこちの道の駅を巡るツーリングは楽しい反面「ツーリングの日程やルートを道の駅に縛られる」というデメリットもあり、今回の道中では距離が長いだけに「ノルマ達成のための作業で行ってる感覚」をいつも以上に感じてしまいました。
個人的には、せっかく訪れた道の駅や付近の街や景色をじっくり堪能したいのですが…普通に仕事してる身なので、そんな時間的余裕をなかなか捻出できないのがつらい所。
しかし、今回は人吉行きに乗じて一度訪ねてみたかった場所に行くきっかけにもなったのでヨシ!です。
それは
熊本南部の山中深くにある秘境「五木村」。
通った事こそあれど寄った事はなく、以前より興味を抱いていた場所でした。今回はこの五木村の道の駅での滞在時間を多めに取り、溜まっていた好奇心を爆発させました。
市街地を抜けてからここまでの道中は何もない山間部をひたすら走り続けたので「ここでサンマル子壊れたらどうしよう…」という不安があり、それゆえ、福岡〜熊本市街地を走っていた時はとにかくバイクに負荷を掛けない走行を心掛けていました。まるで耐久レースのノリです。
なお、山間部に入るや割とノリノリでスロットル開けてラビット本来の愉快な走り味を(法とマナーの許す範囲内にて)満喫したのはここだけの話。
ラビットS301はその可愛らしいルックスばかり注目されがちですが、筆者としてはフワフワしながらも元気よくブンブン走る、癒しと愉快さを両立させた走り味こそが「サンマルの真の魅力」だと考えています。
そんな五木村の道の駅で出会ったのが、この「くねぶ」。
正式名称を「クネンボ(九年母)」というこの柑橘類は室町時代に海外より伝来した「日本ミカンの原種」のひとつの生き残りであり、かつては広く普及していましたが改良品種である現在の一般的なミカンに押され…今や希少種となっています。
一般的なミカンとは香りも味も異なり、独特の素朴で優しい甘さと樹木を想起させる皮の匂いがたいへん魅力的で、殆ど品種改良されていないせいか種もゴロゴロ入ってます。柚子ともかぼすとも甘夏とも全く異なる印象です。
個人的にはその素朴な甘さと匂いを生かした食べ方をオススメします。
かぼすのような明確な爽やかさや柚子のような強い香ばしさこそありませんが、切ってお湯に浸けた「くねぶティー」や、ドレッシングやマーマレードだと特に風合いが活きました。
あと、12/9時点では開発中だった「くねぶ酢」も涙が出た程の絶品!
(道の駅の方のご厚意で特別に試飲させてもらえました。感謝!)
てな感じで、推しフルーツがまた増えてしまいました。
いずれまた、美味しいくねぶと美しい村の風景を楽しみに五木村へ行こうと思います。今度はもっと時間を割いて!
五木村でのひとときを楽しんだ筆者とサンマル子はその後も更に南下しつつ道の駅を巡り、初日の目的地にして第3回コドナラリー会場でもある「通天の湯キャンプ場」へ無事到着。完走です!
全くの余談ですが…サンマル子にオレンジ色のでっかいシュラフ(寝袋)と小型のテントを積んでいるのは、通天の湯キャンプ場のコンテナハウス個室を予約したにも関わらず、先方の都合上で予約確定メールが届かなかったので「万一の野宿の可能性」を想定したが故でした。
幸い予約はちゃんと取れていたので、単なる背もたれで終わりましたが。
参戦した皆さんよりちょっぴり早めに到着したのは、ゴールした瞬間の皆さんの勇姿を見たかったからです。
暫くすると泥まみれのかっこいいマシン達が続々とゴールイン!
どうやらラリー当日になって一部区間で想定外の岩が工事の都合上ゴロゴロ敷かれておりハードなラリーになってしまったらしく、全員完走だったのでホッとしたものの…現地の画像を見て思わず声を上げビックリしたり。
そんなハードなコースをZRX1200で完走(しかも完全なロード仕様のまま!)した強者さんがいらっしゃったのも大きな驚きでした。
私、別途オフロード対応車輌を用意するとはいえ走れるのかアレ…
そしてこの壮絶なまでの場違い感よ……
なんでここにラビットおるんや????????
というのはさておき、実際にラリーを楽しんでる方々から色々とタメになるお話を聞かせてもらったり装備やそのレイアウト・使い勝手等について大いに学ばせてもらったりと、人吉まで来た甲斐のある有意義な時間を過ごせました。
皆さんありがとうございます!
そしていよいよ後夜祭。酒です!肉です!
ラリー未参戦の筆者は当然ながら初見もいいとこなのですが、いつのまにか皆さんの気さくで楽しい交流の輪の中にいました。
レース未参戦勢がつい気にしてしまいがちな「気難しいガチ勢ばっかりで入り込めないんじゃないのかな?」という懸念は、少なくともこのコドナラリーでは全く考える必要がないようです。
主催者の小川さん(コドナカフェ)からしてユーモア溢れる親切な方なので、この良い意味での敷居の低さが実現できているのかもしれません。
ともあれ次回からは筆者も参戦枠確定です。
きっと、ラリーを走り終えた後のビールはもっとおいしいのでしょう!
バイク&ラリー談義と共に酒も進みまくって夜は更け、終わりを惜しみつつも後夜祭はおしまい。ビール6杯目以降は何杯飲んだのかすら覚えてません。
予約していたコンテナ個室のベッドで疲れ(と酔い)を取りつつ就寝…
宴の翌朝。
どうせ飲みまくるだろうと思いあらかじめ五木村で買っておいた豆腐の味噌漬けでシンプルに朝食を済ませ、最近ハマッてるパイプ煙草を屋外の喫煙スペースで吹かしながら…これからのツーリングルートを脳内で復唱。
コドナラリー後夜祭は終わりましたが、筆者とサンマル子の旅はまだまだ続くのです。
Day 2(12.10) 人吉〜南阿蘇
人吉の早朝は濃霧に見舞われていましたが、ツーリング用途のためヘッドライトをLED化して悪天候時の被視認性・照射能力を激増させたサンマル子であればさほどの問題はありません。
で、小川さんにお礼を伝え会場を後に。
その時の様子を撮ってもらってた一枚がコレ。
なんでこんな悲しさの余りうんこ漏らしたようなおっさん画像になったのかは永遠の謎ですが、妙にツボったのでOKです。OKなのか。
ともあれ、本日も道中は道の駅巡りです。
まず「道の駅 大野温泉」に向かい、その風景の美しさに感動しながら小休憩。
さあ、今日も楽しく走るぞ!と思ったのも束の間。
この時走った球磨川流域エリアの一部は、道路があちこち崩落している影響で工事に伴う片道通行や通行止となっている区間が多く、しかもその大半はGoogleMap上だとルート回避はおろか警告表示すらされておらず、現地で道を調べつつ必死に迂回路を探りながらどうにか走り抜ける事ができました。
道の駅スタンプラリーをやっている関係上、複数の道の駅を繋いでいくツーリングルートを設定しがちなのですが…
この各道の駅を繋ぐ「線」が途切れたり迂回を強いられようものなら時間的なマージンは一気に削られてしまい、結果として各道の駅に立ち寄る時間を更に短くせざるを得ず、悪い意味での作業感が更に増します。
まさに悪循環です。
これでは、楽しめる旅も楽しめません。
やはり旅に焦りは禁物だという事です…
てな感じで色々と考えさせられる事こそありましたが旅そのものは球磨川流域を抜けてからは順調で、山都町のいつものCafe218でおいしいトルコライスを頂き、これまたいつもの南阿蘇のTIME REVERSEに着いてホッと一息吐いて素敵な限定パフェで多幸感に浸っていたら…
午前中の気苦労はどっかに飛んでいってました。
ていうか、この記事書くまで忘れてました(え
やはり南阿蘇は最高です。疲れもストレスも忘れさせてくれます。
いつもの宿・リトルアジアに早めのチェックインを済ませ、久々のサンマル子帰還に喜んでくれた宿の管理人さん(バイク好きな方です)に挨拶して…
今日はいつもとは趣向を変え、阿蘇温泉でひとっ風呂する事に。
今回初めてお伺いしたのは阿蘇市・内牧にある「大観荘」さん。
いかにも昔からの旅館!な感じがとても心地よく、建物のデラックスな外観に似合わぬ気さくでゆるい接客がむしろ安心感をもたらしてくれました。
お風呂への期待感も高まります!
https://onsen-musume.jp/character/aso_homura
肝心の温泉はといえば、鉄の香りがほのかに漂う茶色い濁り湯で登録上は「ナトリウム・カルシウム硫酸塩泉(含石膏芒硝泉)」と呼ばれており、源泉の温度こそ低めですが大観荘さんでは加温してくれているので、走り疲れたライダーの立ち寄り湯としてもナイスな浸かり心地でした。
内湯のみで露天風呂こそありませんが、ガラス貼りの窓際か浴場に隣接した脱衣所のどちらかを使えばちょっとしたクールダウンは可能です。
ただ、立ち寄り湯を利用可能な時間帯が朝と夕方〜夜の時間帯(朝6〜9時、夕方6時〜夜9時)に限られており昼間は行っていませんので、立ち寄り湯をご利用の際はご注意下さい。
個人的にはかなり好きなタイプの温泉宿です。
今回はいつものリトルアジアで、いつものように自由気ままに泊まりましたが。
Day 3(12.11) 南阿蘇〜福岡
今やリトルアジアのドミトリー(相部屋)にすっかり慣れた筆者はぐっすりと快眠を取る事ができ、心地よく目覚めたのですが…
外は強い風がボーボー吹き、冷たい雨までパラついてます。
とはいえ、天気予報で事前に把握して準備もしていたので、ドヤ顔でレインコートを引っ張り出して着ようとしたら
間違ってビニールシート(キャンプ用)を持参していました。
アホです。アホの極みです。
で、やむなく近くのホームセンターで雨ガッパを買おうとしていたら…
何と、リトルアジア管理人さんがお古のレインコートを譲って下さりました。いつも何から何まですみませぬ…本当にありがとうございます。
ちなみに…サンマル子に付いてる茶色いサイドバッグも、リトルアジア管理人さんから7月に頂いた思い出の一品です。
わび子には若干大きかったのですが、サンマル子にはまるで元からラビット対応品であったかのようにジャストフィットで重宝しています。
2024年の正月三が日はリトルアジア(=南阿蘇)でのんべんだらりと過ごす予定なので、頑張って薪割りとか色々手伝って恩に報いたいと思います。
レインコート問題が解決したので、まずはいつものように丸野石油店で満ターン!
同店の看板娘としての人気の丸野りんちゃんも折からの雨に濡れており、丸野さん曰く「水も滴るイイ女でしょ!」との事ですが、濡れた美少女のアップ画像は特定の層に対してちょっと刺激が強いのでSNS等への掲載は控えました。
なお、丸野りんちゃん等身大ポスターは強力な撥水加工が施されている上に丸野さんの大いなる愛によって守られているので、これしきの雨はどうという事はありません。
丸野さんで満ターン!をキメた後はそのまま北上、昨日行った大観荘さんのちょっと南にあるライダーズカフェへ。
雲が低くどんよりした空模様ですが、不思議な迫力と美しさがあって見入ってしまいます。やはり阿蘇は色々なところが絵になりますね。
今回お伺いしたのは、7月にオープンしたばかりのまだ真新しいライダーズカフェ「TORQUE(トルク)」さん。
わび子ではそれこそオープン前から何度か来たのですが、サンマル子での訪問は今回が初。オーナーさんとご家族はもともと福岡在住だったので、福岡人である筆者としてはとても親近感を覚えるお店でもあります。
そうそう、トルクさんがオンライン販売しているオリジナルデザインのTシャツは店員のMikiさんによるデザインで、犬も猫もたいへんかわいくてツーリングのお供に最高だろ!という事で筆者のツーリングTシャツになりました。(イッヌVer.の方)
勿論、今回の旅でもトルクTシャツ着用です。
今回のお目当てはこれ。
限定メニューで当時終了寸前だった「焼き芋のブリュレ」!
SNS上で大好評だった事もあり是非食べてみたい!と思って朝突撃を掛けてみたのですが、期待に違わぬ高密度なホクホク感…そこにアイスクリームをディップする事で発生する、異なるタイプの甘味による相乗効果がまさにトンデモ級のおいしさを醸し出す逸品でした。
料理自体は非常にシンプルながら、大津産のさつま芋の繊細かつ高密度な味わいを活かした「素材とセンスの大勝利」的なスイーツだといえます。
またやってくれないかなぁ…
ちなみにトルクさん、トロットロに煮込んだ牛すじを活かしたビーフシチューと牛すじ丼が鉄板メニューにして筆者おすすめでもあります。
いつもバイク談義が盛り上がってる、賑やかで明るい感じのお店です。
その後は風雨の中を北上して(これまたいつもの)杖立温泉に向かったのですが、大観峰〜小国ルートは直近の急激な気温の変化と強風を受けて落ち葉がどっさり積もっており、雨も相まって路面は最悪に近い状態でした。
そんな路面状況では、必然的に走るペースは落ちます。
増してやサンマル子はシートバッグもサイドバッグもフル装備、当たり前ですが走行性能も強風への耐性も落ちています。無理なペースアップは事故の元でしかありませんので、最終目標だった黒門茶屋さんへの訪問をやむなく諦め、のんびり走行で杖立を目指しました。
どのみち…黒門茶屋さんには晴れた日に行って気持ちよくおうどんすすって犬達と遊びたい(←重要)ので、次回たっぷり楽しむ事にします。
杖立温泉に浸かる前に、向かいにある「豊作市場」さんでかぼすや厚揚げ豆腐などなど…美味しい地元の風味をたっぷりと仕入れ。
今や日々の愛飲ドリンクとなったかぼすの補給は勿論の事、TIMEREVERSE限定モーニングをきっかけにそのおいしさと可能性を知った小国の厚揚げ豆腐、更に椎茸やらふきのとう味噌やら…
サンマル子の各バッグに収まらない程の量を買い込んでしまったので、こういう時のためにリアトランクに仕込んである米軍のランドリーバッグに食材を詰め込み、更にシートバッグ用のレインカバーで包む事で雨天対策としています。
おととい五木村でも結構いろいろ買ったので、本当に何しにツーリング行ったのかわからなくなる物量です。
ともあれ、こうやって買い込んだ旅先の食材を持ち帰り、次の旅まで日々楽しむのが今の筆者のツーリングスタイル(?)になりました。
その肝心の杖立温泉はといえば、いつもお世話になってる「泉屋」さんが浴槽メンテナンスのためお休みだったので他の某店にてひとっ風呂。
ただ、施設もお風呂もあちこち管理や清掃が行き届いておらず、露天風呂に至っては源泉を注ぎ過ぎて激アツ状態と化していました(杖立の源泉は非常に温度が高い)。熱めのお風呂が好きな筆者なのでどうにか入れましたが、次はありません。
次回は泉屋さんが開いてる日をチェックの上で風呂ります。
そういう事があったので、上画像は一服しながら気分転換してる時に撮ったものです。
お風呂選びはweb情報や観光団体のオススメを必ずしも鵜呑みにはできない上に個人の好みや身体状態も絡んできますので難しいですね…
楽しい事も素敵な事も残念な事もいろいろあった旅ですが…
何はともあれ!サンマル子初の本格的な「遠征」は成功と呼んでいい成果を残して終える事ができました。
何より、肝心のサンマル子がノートラブルで完走できた事はうれしい限りです。これからも日々のメンテを怠る事なく改善・強化を行い、次回はターマックオンリーとなる予定の「第4回コドナラリー」参戦に向け、車輌と装備の詰めを進めていこうと思います。
関東では既に「SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)」にラビットS601で参戦している猛者がいらっしゃるそうですし、九州でコマ図ラリーに挑むラビット野郎がいてもいいんじゃね?と考えています。
筆者はサンマル子をいじめるつもりはありませんが、お飾りやSNS・イベント等での見せ物で終わらせるつもりもありません。
ライダーと一緒に走って苦楽を共にしてこそ、バイクです。
しかし、ラビットでは限界があるのもまた事実です。
そこに…勝手知った遠い昔の愛車が(別個体ですけど)帰ってきました。
かつて果たせなかった夢を叶えるために。
昔の愛車、YB125E-A7再び。
当ブログでも度々紹介した昔の愛車・YB125E-A7が遂に帰ってきました。
(YA7と殆ど同じような車輌なのでYA7と呼ぶ事もありましたが、かといってYB125と呼んだら色々と紛らわしいのとマイナーチェンジで名前にEが付いたりしましたけど以後は呼称をA7に統一したいと思います。)
昔乗っていた車輌とは別個体でこそありますが、かつて新旧問わず高性能・高回転型エンジン大好き人間だった筆者に「空冷+2スト+単気筒+ロータリーバルブ搭載エンジン」の回転数に縛られない楽しさを教えてくれ、何より「自身によくフィットした旧車であちこち気ままに走る楽しさ」の原型を教えてくれた…
まさしく、筆者のバイクライフに対する価値観を一変させてしまった偉大なバイクです。
惜しむらくは、先代のA7(愛称:ランバラル号)をバイク趣味縮小と大学卒業・就職に向けた準備の一環で手放してしまった事でしょうか。
このA7についてあれこれ書いてるとそれだけで記事になりそうなので本項では割愛しますが、このA7と事実上の同一車両であるYA7、そしてその大元でやはりほぼ同一車輌であるYA6はその頑丈さとパワー特性、それに「世界初の量産・分離給油2ストバイク」という先進性ゆえ往年のモトクロスシーンにおいてベース車として人気でした。
つまり、ビジネスバイクではありますが立派な「オフ車」として活躍した歴史があり、また、その資質を備えていたのです。
かつて、画学生だった筆者は夢見ていました。
「このA7を往年のようなモトクロッサーないしスクランブラー仕様にかっこよくモディファイし、一緒に山野を駆け抜けて遊びたい!」と。
残念ながらその夢は当時叶いませんでしたが
令和を迎えた今、夢の続きが再び始まりました。
第1目標は勿論、コドナラリー参戦です。
「昔のように闘争本能丸出しで戦うのではなく、笑顔で楽しく戦いたい」
というコンセプトが今はありますので、安全かつタフ、それでいて現代のラリーイベントに参戦するための要件を満たしたマシンに手抜かりなく仕上げていこうと思っています。
そういう訳で
「Racing Botti Team 富士鮮魚店」プロジェクトが始動しました。
ヴィンテージモトクロッサーというジャンル自体は既にありますしYA6/YA7も散見されますので、特に目新しいチャレンジという訳ではありません。
むしろ、後発の強みを活かして堅実に活動していくつもりです。
新たなフィールドに挑むサンマル子、昔の夢を叶えるべく蘇ったナナ美。
そしてさりげない日常を楽しくしてくれるわび子。
筆者のリターンライダー暮らし、いよいよ面白くなってきました。
適当にご期待下さいませ。
〜あとがき〜
最後になってしまいすみませんが、楽しいコドナラリーを開催して下さったコドナさん、初見の筆者を暖かく迎えて下さったラリー参加者の皆さん、改めてありがとうございます。
次回もまた!