三方の小品【34:雨】
〇〇に入るキーワードは、配信中にスターとコメントのキリバンを取っていただいたリスナーさんにリクエストしていただきました。
鎌倉屋トルテという少女の思い出や、頭の中に触れていきませんか。
雨
雨 (テキスト版)
内容は上の画像と同じです。
不意に漂う自然な香り。これから起きることをそっと教えてくれるように。顔を上げれば、しばらくしないうちにすぐに視界に水玉が広がっていって。これでも鎌倉武士ですからね、と、気合を入れながら抜刀……ではなく傘を開く。
武士ですから、自分の領地の整備はしっかり行います。
武士ですから、民の幸せを常に考えます。
武士ですから、たまには争うこともありますが、あくまでも目指すのはより良い世界。
こんな風に考える時、耳から入るのは古の武士も聞いていたであろう自然の雨音。規則的且つ不規則な音。
すれ違う見知らぬ人々の鋭い眼光と、視線をコンマ単位で交わしたところで首をかしげる。
私が、目指したい武士は……この自然の雨をも味方につけるはず。風を読んで未来へ。もっと強く、しなやかに。
雨降るのならば、より地を固めていくまでです。
初出:2022年4月14日
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