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三方の小品【6：花火】

鎌倉屋トルテ
【三方の小品とは…】
文章　×　鎌倉屋トルテ　×　〇〇
全てを掛け合わせたとき、トルテのどんな一面が浮き上がってくるのか？
配信アプリIRIAMをメインに活動中のVliver「鎌倉屋トルテ」が、#IRIAM3周年を彩る私の企画”をきっかけに、上記三つの要素を用いて立体的に「鎌倉屋トルテ」自身を紐解いていくために書き始めたミニエッセイのこと。

～タイトルはアンサンブル作品「三つの小品」より～


〇〇に入るキーワードは、配信中にスターとコメントのキリバンを取っていただいたリスナーさんにリクエストしていただきました。
鎌倉屋トルテという少女の思い出や、頭の中に触れていきませんか。

花火

画像1

花火　（テキスト版）

内容は上の画像と同じです。

ド～ンと、身体の奥まで響き渡る振動。自分の頭が叩かれて出た火花なのか、なんなのか見分けがつかないくらい鮮烈に目の前に広がる彩り豊かな光の花。視界めいっぱいに広がって、さらにその下の海にも姿を映して、ここは異世界かと疑ってしまうほど。
たまらずため息をつけば、意図せず深呼吸する形となって、思った以上の火薬の香りに少しむせ返ってしまう。

いつの間にか、花火の音は遠ざかってしまった。ここはどこかしら。でも、音は聞こえる。周りを見回してみると、遥か先に点々と光が確認できた。
何かのお祝い…なのかしら？祝いであっても、そうでなくても、人は花火の音が聞こえると夜空を仰いでしまうものだ。そう、きっとそうなのだ。

ドンッと大きな音と共に、打ちあがっているのは自分自身だと気が付く。熱くもないし、怖くもない。むしろなんだかワクワクしている。キラキラ、ピカピカ、宝石の中にいるみたい。この花火は触れるとより一層美しく輝くみたいだ。
こんな楽しい時間がずっと続けばいいのに、と無邪気にニコニコ笑っている姿が、月に照らされているとも知らずに眠り続けていた。

初出：2021年10月4日

鎌倉屋トルテ
配信アプリIRIAMを中心に活動をしているヴァーチャルキャラクター。
鎌倉のどこかにあるかもしれないレトロなカフェバーを切り盛りしている。
丸眼鏡とロングスカートが特徴で、チョコレートや文房具が好き。

IRIAM　　/　Twitter

※IRIAMの視聴にはiOS/Androidアプリのダウンロードが必要です※



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鎌倉屋トルテ
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