「ぞくり」は棚に飾って置けない。
電車の中で唐突に「ギニュプァ・グァペ・ジュピのテリーヌソース添え」みたいな語呂の短編小説タイトルを思い出した。
ローソンでバイトをはじめた16歳の時、文庫本棚でうすら埃をかぶったそれを手にとってから20年、今も新刊を待ち続けているホラー短編集「異形コレクション」のどこかに収録されている話。
全く別の方向に向かっていたはずの伏線がカチンとかち合う瞬間がたまらなく好きだ。
私が(読者が)思い込んでいた「向かっている方向が別」という世界観からすり替わっていたりする。最高に美味しい