見出し画像

いそいそと机を直してこその【うる星やつら】

まあこれはDDDとも称される「アイカツ構文」
の前段階のようなものでもあるんですが。

特に原作(初期コミックスでは間に合わない、が
近くに古本屋が乱立していた環境にはあったの
で、愛蔵版の15巻本で揃えた)で顕著なのは
「どんなキャラクターがどんなに暴れ廻っても
モブキャラは机と椅子を持ち出しては除けて、
騒ぎが終わったらいそいそと机を直して元の
位置に直る」のがやはりるーみっくわーるどを
形成する上では欠かせない【うる星やつら】の
行動様式(DMS)なのかなと。

(因みに転がしつつある『アイカツ』の文章に
よればDDDとは

「どんなアイドルが
どんなことをしても決して
動じない心」

だそうで)

そしてドカベンからクッキングパパまで、
ジブリ映画(初期まで)からうる星もめぞん
一刻も奇面組もやってた音響監督・斯波重治
の時代ですから、キャスティングと配剤に
関しては全幅の信頼を置けるところ。
(『機動警察パトレイバー』のシバシゲオの
名前の半分のモデルでもありますが。千葉繁
はここの勲等を十分に受け、CD版めぞん一刻
の責任編集みたいな仕事をこなしてから「地獄
のスナフキン」が登場する『楽しいムーミン
一家』で音響監督としてデビューするのですけど)

キティ・フィルムのアニメ版としては、
やはり1980年代にカチッと確立された「MTV的
約1分半のTVサイズアニメ」を定着させた功績が
大きいかと。(キティレコードは『うる星』と
『めぞん一刻』で、エピック・ソニーは結局
『CITY HUNTER』で、キャニオンレコード辺りは
『奇面組』と『ついでにとんちんかん』で確立
させた感じ、といふ捉え方かな)」



一応アニメ版はHTBが天気コーナーを頑張れ
なかった時期にウェザーニュースではなく、
『うる星』の再放送やってたのでそこでほぼ
フォローしたし、平野文と古川登志夫のコンビは
こないだ『たまゆら~hitotose~』で再確認したし、
新作を「ノイタミナ」枠でやることに関しては
確かに需要はあるけど「別に」なので、あと
強いて書いておくべきことは・・・1つだけ
あるか。

まあ「こんな『うる星』的悪趣味なら観たくない」
の典型例なんですが。
 槍玉はやっぱり『神のみぞ知るセカイ』ですね。
使い魔にしてラスボスのエルシィ、といふキャラが
『神のみ』にはいるわけですが(声は「かなえ魔性」
とも云われ、下野紘にさんざ世話を灼かせたこと
でも知られる◆伊藤かな恵)。

この娘も当然のように空を翔ぶわけですが、アニメ
版でやらかしたのはその飛翔シーンで使われる効果音
を「『うる星』のラムちゃんの効果音と同じもので」
で発注したこと。あれはあまりにも悪趣味だったので、
余裕も亡くしたマングローブは破産してしまったんだ
な、といふ先例があるので、あれに続くものには
ならないで欲しいな、といふあたりが今の『うる星』に
望む数少ない願いの部分かな、と。