RTAinJAPAN2020星をみるひとを解説するひと
この度は私の方での配信トラブルで、解説がまともに遂行できず本当に申し訳ございませんでした。
こちらの配信環境に不具合が生じ、半分近く何も解説が出来ず、その後も満足いく体制での解説が行えませんでした。
心よりお詫び申し上げます……。
今回の解説用で事前に準備した台本に乗せて、スクリーンショットを貼りながらこちらにて進行を説明させて頂きます。
少しでも本RTAへの理解及び魅力の発信に繋がればと思います。
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このあとから始まるRTAは、
2020年最もゲーム業界を騒がせたであろうあのゲーム、
ハードボイルドなSF RPG【星をみるひと】です。
人々の心をコンピュータが支配する世界の中で、その支配を受けないごく一部の人々、サイキックが人類に敵として狩られる未来の世界。
プレイヤーはみなみという少年になり、各地に散らばった同じサイキックの少年少女を行動を共にし、人間や怪物たちとの逃避劇を続けながら、この世界の真相に迫る物語です。
先月30日にはまさかのswitch版が出たことでも話題になりましたね。
皆さんが大好きなかりう、今回は出ないよう祈ってもらえるとうれしいです。
今回はバグあり、3コン使用ありの、最速を競う走者二名のレース形式で行います。
今回本作を走るのは二名で、併走してプレイタイムを競う形となります。
まず日本代表はhorrin(ほりん)さん。海外代表としてdowolf(どぅーうぉるふ)さんが参加です。
horrinさんは、本作以外では【ドラゴンクエストII】の、ファミコン版のRTA走者としても名を馳せています。
もう一名、dowolfさんは今年の頭に行われた海外の大会でも【星をみるひと】のRTAを披露し、本作の存在を世界中に知らしめた、星をみるひと界の黒船的存在です。
今回はお互い実機プレイでの併走を行って頂きます。
自己紹介お願いします。して解説役はわたし、星をみるひとのけんきゅをするひと、ノヒイジョウタです。
今回非常に忙しい併走になりますので、レーススタート前に座標バグについて解説します。
本作ではコントローラの1コンと、本体側面の端子に挿せる3コンとで方向キーを入力することで画面の座標をずらすことができます。
この動きを通称ムーンウォーク、もしくはくちよせと言います。
今回はムーンウォークの方で呼ばせて頂きます。
進行方向は上か左かに限られますが、1コンで進んでいる方向と逆の方向に
3コンを入力することでこのムーンウォークが発生します。
歩数の節約も可能なので本作のRTAでは必須のテクニックとなります。
無事故ですと30分前後の目安で組まれたチャートですが、本作は事故が避けられず最悪二倍以上の時間がかかる可能性があります。
そのため本RTAの尺は長めに取らせて頂いていることをご了承ください。
ちなみに先月出たswitch版では、左のジョイコンのスティックと
方向キーを同時入力することで再現が可能です。
お手軽に再現可能なので、是非一度お試し下さい。
もう一点、本RTAにおいて抑えておくべき重要な仕様があります。
本作の貴重な逃げ技である「テレポート」は、一見ランダムに見えて一定の法則で成功と失敗の判定が設定されています。
この点については口頭での解説が非常に分かりにくいため、
事前に私ノヒイジョウタのnoteにてまとめました。
解説をうまく挟めないと思いますので、仕様について気になる方は
私のnote記事「テレポートをするひと」をご参照ください。
それではただ今より、【星をみるひと】RTAをスタートします。
スタート開始早々に、座標ずらしのムーンウォークをするみなみ。
パスワード画面を開いているのは、ムーンウォークでずれた座標を
反映させるために行っています。
画面を開き直すことで本来いるべき地点にプレイヤーが移動され、
移動時間の短縮となります。
敵とエンカウントすることでも座標を補正できます。
まずゴールまでの流れを解説します。
1、しばを仲間にする
2、しばのレベルを1にする
3、あーくCITYへいきあいねを仲間にする
4、さんそぱいぷを手に入れる
5、宇宙へ出てしばのレベルを4にする
6、あいねのレベルを9にする
7、クリアフラグを立ててゲーム完走
道中で薬を作る為木の実を集めながら進めてきます。
発電機のある洞窟に入りました。
勿論この中でもムーンウォークをフル活用で。
本作ではエンカウントするマスとしないマスが存在します。
エンカウントしないマスは、「壁や壁があったマス」「バリヤーが張られているマス」「アイテムが取得できるマス」「川や海」で、バリヤーとアイテムマス以外は各キャラ固有のESPやムーンウォークを活用しないと通過することはできません。
しばを仲間にするまでエンカウントは避けたいところですが、
倒せる範囲の敵であれば対処します。
ここでしばが仲間になりました。
部屋から出て、レベルを1に上げます。
大抵の敵構成で勝つことができますが、
倒せる見込みの低いエンカウントを引いた場合はリセットします。
一番死ぬのはここです。
しばのレベルが1に上がりました。
これによりこのあと必須になる逃げ技「てれぽーと」が使えるようになります。
すぐにろんぐじゃんぷでまむすのむらへ。
ろんぐじゃんぷはいわゆるルーラ的なESPで、
特定のマップ内で1マス単位で任意の場所を設定できます。
初期状態ですとまむすのむらの入り口がジャンプ先に設定されています。
村に戻りましたら、調合素材を回収します。
本作では各地で採集可能な木の実を薬剤師の元へ持っていくことで
各アイテムを調達できるようになっています。
ここではるくのみを回収します。
更にムーンウォークを行い、回復のお姉さんを上に引き寄せます。
彼女は本作における宿屋的な存在で、他に体力を回復できるエリアはありません。
ここで回復させ、その場でろんぐジャンプ場所を登録。
これで次回ろんぐじゃんぷを使った際に回復お姉さんの隣に着くようになりました。
回復の後はいよいよあーくCITYへ出発です。
川を挟んだ右側に扉があり、扉の向こうがあーくCITYに繋がっています。
ここ以外に、はじめのせかいの南側から通っていくルートがあり、
その道中ではシルバーIDカードが手に入るのですが、本RTAでは永遠に通りません。
ここからはムーンウォークを駆使してはパスワード画面を開いて、
画面を戻すの繰り返しになります。
エンカウントを引いた場合はしばのてれぽーとで戦闘を離脱、
ろんぐじゃんぷでまむすのむらに戻ってやり直しです。
あーくCITYでは左下にある居住区へいく為に座標をずらしまくります。
回りの一見同じように見えるブロックのようなマスは、
実は歩けるところと歩けないところがあり、
初見ではどう通ればいいのか分からなくなってパニックになりがちです。
また、ブロックでない灰色のマスはバリアーが張られており、
シールドレベルが低いうちは一歩ごとに20ダメージが入ります。
音や光などの演出がないため、歩いていたらいつの間にか死にます。
居住区に入りました。座標をずらします。
ここではあいねを仲間にしつつ、まいのみを獲得します。
ここで三人目にして四番目に並ぶ仲間、あいねが仲間になります。
あいねは本作においてクリアするためには絶対必要な存在で、
人の心を読むてれぱしの能力者です。
本作の魅力の多くはこのてれぱしにあり、街にいる住民の建前と本音を再現するという世界観の厚みを表現する仕掛けを担っています。
もちろんゲーム本編を進めるうえでも重要な役割を担っており、実質的な主人公と言っても過言ではありません。
あいね合流後は調合素材集めのため、まむすのむらに戻ります。
村から出たら北上して、川の前でムーンウォーク。
川を渡り でうすのむらへ入ります。
でうすのむらはりんすきんびょうという疫病が蔓延しており、
あいむという薬で村人を治療するイベントがありますが、今回は放置です。
ねつがでてくるしいまま最後まで進みます。
ムーンウォークをして、あえのみがとれる木のマスを引き寄せて4つ採集します。
本来はマップ右端にありますが、左端にずらしました。
森林地帯に見えるエリアの特定部分に侵入すると、洞窟に入ることができます。
ここではういのみとえくのみが入手可能で、ここでは両方とも回収します。
そしてここでは複数のアイテムを手に入れられます。
目に見えませんが、体力回復のはいぱー、蘇生薬のりばいるも落ちています。
回収したらまむすの村へ戻り、右の扉へ進んで再びあーくCITYへ。
あーくCITYに入ったら、ムーンウォークであーくCITYの外側に出ます。
これによりあーくCITYマップの初期位置ぶれいんしつのみちに飛ばされます。
ここでムーンウォークを駆使し、マップ左上あたりのポイントに座標をずらします。
この画像の付近には最重要アイテムが落ちています。さんそぱいぷです。
これがないと宇宙に出られません。
本作最大の詰みポイントがここで、最重要アイテムはご覧いただいた通り
なんの目印もなく落ちており、拾った音を聞き逃したら入手したことにすら気付きません。
これに関しては一切のヒントが存在しませんので、マップをしらみつぶしに歩いた人だけが見つけることができます。
星をみるひと発売当時に開設された電話サポートには、このさんそぱいぷの入手場所とみさの仲間にし方についての質問が集中していたそうです。
ちゃんとサポート用のマニュアルが作られていたそうで、ホット・ビィの真摯な姿勢がうかがえますね。
さんそぱいぷを入手後はまむすの村へ戻り、ふれっととらどほを調合します。
ふれっとはメカ系の敵にのみ通るダメージアイテムで、10~25のダメージを与えることが出来ます。この後のレベル上げに必須です。
らどほはさいこ力を回復するアイテムです。
さいこ力回復アイテムにはらどくりふという上位互換がありますが、
必要な材料を調達する時点で大きなタイムロスになるため、本RTAでは入手しません。
このらどくりふ、星をみるひとの前身であるパソコン用RPGサイキックシティにも登場し、そちらではステータスを上げるアイテムとして活躍しました。
らどほを調合しましたら、ここでパスワードを記録します。
今後事故率が大幅に上がるので、保険ですね。
↓ここからが配信中にhorrinさんが解説を求めていた、パスワード復帰についての仕様に関する記述です。
パスワード再開時にはろんぐじゃんぷ登録先やアイテムの所持数が初期化され、経験値が最大4減少します。
お金は254以下の場合0と見なされますが、これらは仕様として説明書に記載されているので、決して理不尽と感じないでください。
↑以上です。せめてここはきちんと解説を行いたかった……!
真ん中にある穴に向かいます。
さんそパイプを持っている状態でのみ、ここから宇宙へ出ることができます。
ここからいよいよ本格的なレベル上げです。
まずはしばをレベル4に上げてから、あいねのレベルを9にするのが目標です。
ここで狩る敵はらんじゃのみ、一体か二体かの2パターンしか対処できません。
先程調合したふれっとを投げまくって倒します。
他の敵が出てきたらテレポートで脱出します。
テレポートは全員逃げられる代わりに特定の位置に飛ばされてしまう失敗の判定を極力狙います。
テレポートには成功と失敗を決める為に特殊な判定をゲーム内で行っています。
簡単に言うと今表示されている敵の欄のどれかをゲームの中で選び、
設定した数値よりも体力が高いか低いかで成功か失敗かを決める仕様になっています。
ですがそこの設定がややこしく、口頭で解説するのが難しいです。
なので、事前に私のnoteでテレポートの仕様をまとめました。
https://note.com/torosshan/n/nfd0a3daf0a13
らんじゃを2体倒しました。
しかしまだレベル4にはなっていません。
本作では1戦闘ごとに1レベルしか上がりませんので、
この後ははじめのせかいでレベル4になるまで戦闘回数をこなします。
レベル4になりました。一度回復します。
しばはレベル4になるとばどえあーというESPを覚え、この後のレベル上げの貴重なダメージソースになります。
ここから最後のレベルアップに励みます。
再びこっくぴっとへのみちに戻り、今度はあいねのレベルを9まで上げます。
レベル9にまで上げてテレパシーレベルを5まで上げないと、この後のイベントフラグを立てることができません。
ここでは、しろいわに、すりーぱを狙って狩ります。
しろいわにの経験値が500、すりーぱの経験値が1000なので、出来ればすりーぱに出てきて貰いたいところ。
ここでの必要経験値は先程レベル上げした分を引いておよそ1700ですので、
レベル9になれるならこの二体以外の敵も狩る時があります。
長期戦が予想されますので、視聴者の皆様には祈りを込めて頂ければと思います。
遂にあいねのレベルが9になりました。
あとは普通の進行通りゲームを勧めます。
コックピットに入りました。
いけすのようなところにイルカやシャチがいますが、
今はロングジャンプ登録設定が優先です。
ここは本来ゴールドIDカードがなければ通れませんが、
ここでもムーンウォークで判定をすり抜けます。
コックピットから出ましたら、ロングジャンプで宇宙に戻ります。
下に進んで、ラボラトリーへの道に入ります。
こことコックピットへの道では、どういうわけか壁と思わしき部分が
そのまま歩けるようになっており、壁の中ではエンカウントが発生しないため見た目より簡単に進むことができます。
しかし壁の中以外のエンカウント率は高く、
あちこちにみなみのぶれいくでないと破壊できないオブジェクトがあることから、恐らくは高難易度ダンジョンとして設計されたのだと思います。
ここからはムーンウォークを駆使した、快適な旅になります。
ラボラトリーに到着しました。
ここでしばのロングジャンプ先を登録。
しばのジャンプでマスを飛び越え、ムーンウォークでシャチを引き寄せて、
あいねのてれぱしで話しかけ、その後右上のいるかに話しかけます。
用事を済ませたら出口から出て、すかさずロングジャンプでコックピットへ。
すぐ右にいるイルカにあいねで話しかけ、
サイキックの代表として最後の選択が迫られます。
ここではあくあにすむを選択。
これが一番短く済むからです。
メッセージ最後のENDでタイマーストップ!
お疲れ様でした!
追記
電ファミニコゲーマーにて、本RTAの模様を分かりやすくご紹介いただけました!