すたびらいざをかうひと
最後の掲載から半年の月日を経て、連載コラム「RESTART」の第三回が掲載となりました。
前回のサイキックシティを踏まえ、遂に星をみるひとのお話となります。
かのゲームがどのような状況下で作られ、結果どのような形に昇華されたのか、辿れる限りの関係者の皆様から情報を頂き今回の記事が誕生しました。
ネット上で検索をしても驚くほど語られることがなく、あるいは真偽が定かでない情報が広まっていた星をみるひとの断片を、このような形で記録に残すことが出来たことに有難く思います。
……こう書くともう最終回っぽいですが、少なくとも次回、次々回と星をみるひとの話題を続けますので、しばらくお付き合いのほどお願いします!
まんだらけZENBUは、12/1より全国の書店及びまんだらけ各店舗にて取り扱いが開始、通販でもお求めが出来ますので、ご興味ある方はぜひお手に取って頂ければと思います。
そういえば先日、星をみるひとに関連するしょうもないネタがまた一つ見つかってしまったので、こちらで記録として残します。
「すたびらいざを買うとすたばらいざになる」
みんな知ってそうで知らなかった(多分)この小ネタ、
きっかけはこのツイートからでした。
遡ること7月、星をみるひとの資料を整理していた時にこのつぶやきを発信しました。
星をみるひとは情報公開から発売までの間、複数の開発バージョンが存在しており、一番有名なのは「箱や説明書でのパーティの並び順がみなみ・しば・あいね・みさになっている」ことで、これは開発中の画面を入れた為製品版と差異があると考えられます。(ここも一通りの考察を行っている最中です)
その中で上記つぶやきでの発見もまた、開発中のデータだから起こる些細な違いの一つなのだろうと思っていましたが、しばらくしてからとある方から「すたばらいざもあるんですか?」と疑問を頂きました。
星をみるひとといえばすたばらいざではないかと思ったのですが、箱裏と同じ状況のゲーム画像も送って頂いて、もしかしたらすたばらいざのほうが間違っているのではと考え直すことに。
奇しくもその連絡を頂いた時、ノヒイジョウタは仕事中。さすがに職場に星をみるひとは持ち込んでないので、退勤まで確認が取れない状況でした。
そこで急遽星をみるひと有識者(?)数名にすたびらいざかすたばらいざかを聞いたところ、そこでも意見が真っ二つ。
攻略情報をまとめた誰かが間違えたのか? 色々と疑問が尽きない間に、本質問を投げかけた一人で「STAR GAZER」開発者であるRxo Inverse氏が「すたばらいざやろ」とその表記を信じて確かめたところ、上記の真相に辿り付きました。
一応内部も確認したところ、アイテムデータとお店のテキストがリンクしておらず、それぞれテキストを入れ込む方式で管理されていたことが分かり、恐らくはどちらかが誤字と思われます。
本来はどちらが正しいのは不明ですが、確かなことはすたびらいざを買うとすたばらいざを渡されること……荒んだアークCITYでは平気で偽物が売り買いされている、という世界観の構築の一つなのかもしれません。
余談ですが、面白いなと思ったのは、星をみるひとは現在消滅してしまった有力な攻略サイトや情報を扱ったサイトが複数存在しており、それらのデータでは「すたばらいざ」と表記していたのに対して、現在ネット上に確認できる攻略サイトでは「すたびらいざ」と表記されているのが主流でした。
どちらも間違いではないだけに、時期によって表記ゆれの傾向が偏るのは面白いですね。