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「メンドクサイ」という呪い

 私の1日の感情は大体「めんどうくさい」という感情で占めている。朝起き上がるのも、何かを食べるのも、働くのも、生きること全てが「めんどうくさい」みんななんでちゃんと生きてられるんだろう。疑問で仕方がない。

 やたらと歯をキラキラさせた成功者はみんな「めんどう」という感情が1番いけない。行動あるのみだ。と、泳いでいないと死んでしまうマグロみたいな事を必ず言う。そう言えば同じ目をしている気もする。これは妬みだと思ってもらっていい。

 やりたい事もなくて、目指したいものもない人間がいるのは悪い事じゃないし私もその1人。それなりにやりたい事も目指したいものもあるけど、それ程の熱意を持って物事に取り組めない中の1人でもある。今時の無力な人間。飢える心配もない、幸せな不幸人。植物人間に近い。

 人間なんて特に意味なく生きてるんだと分かってる。そこら辺を這っているアリンコとそう変わらない。なんの意味なんてない。自分が作らない限り誰も作ってくれない。知ってる、知っているけど。どうでもよくてめんどうくさい。その感情が悪だろうか。悪ではなくて、呪いだろうか。

 この呪いを解かないと、私はずっとこのまま海底を泳ぐ死んだ魚のまま、いつ体が溶けて無くなってくれるのかとただ待つばかりなのかもしれやい。綺麗な泡になり消えられた人魚姫が羨ましくて仕方がない。私が受けた呪いでは綺麗な最後は迎えられそうにない。

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