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マーケターにとってゲームアプリマーケティングが最高に楽しい5つの理由(家庭用ゲーム業界との違い)


こんにちはマーケティングスペシャリストのトロネコです。

20年間に渡って「家庭用ゲーム」と「スマホゲーム」業界でマーケティングの仕事をしています。

普段は「トロネコのゲームマーケティング大学」という無料でマーケティングが学べるサイトで専門的な記事を書いていますが、noteではもう少し広いテーマで書いています。

専門的な記事が好きな人は現時点で140記事以上の記事が公開されている「トロネコのゲームマーケティング大学」をチェックしてみてください。

今回のテーマは家庭用ゲーム業界でも長くマーケーターをやってきたトロネコが感じた「ゲームアプリマーケティングが最高に楽しい理由」についてお話します。

「ゲームアプリマーケティングが最高に楽しい理由」をあげたら切りはないのですが、大まかにまとめると次の5つに集約されるとトロネコは感じています。


【ゲームアプリマーケティングが最高に楽しい理由①】答え合わせが売上やKPIとして瞬時に出るから

ゲームアプリのマーケティングの場合、今日やった施策が明日のゲーム内KPIや売上に瞬時に現れます。

つまり答え合わせがすぐに出るのです。

適切なボールを投げれば、適切なボールを返してくれる

スマホゲームアプリのマーケティングは

「心地よいキャッチボール」のようなものなのです。

家庭用ゲームの場合はボールを投げても、その返事が来るのはしばらく時間がかかるため、

投げたボールが適切だったのか?もう一度、投げ直してみた方が良いのではないか?

といったアクションが取れません。

【ゲームアプリマーケティングが最高に楽しい理由②】結果から次の一手を瞬時に打つことができるから

すぐに答え合わせができるとうことは、その答えをもって次の一手を瞬時に打つことができます。

1日や1週間の間に何度もキャッチボールができるのが、スマホゲームアプリマーケティングの魅力です。

そうやってキャッチボールを繰り返すことで

正解を見つけていく「謎解きゲーム」のような楽しさもスマホゲームアプリマーケティングにはあります。

この「謎解きゲーム」の魅力を知ってしまうと、ゲームアプリマーケティングが楽しくて止められなくなります。

一方で、この「謎解きゲーム」に対して

面倒臭い、複雑でわかりにくい、考えることが辛い

と感じるとスマホゲームアプリマーケティングがつまらなく感じてしまうかもしれません。

特に家庭用ゲーム業界のマーケターが、スマホゲーム業界に転職してきた直後は、両者のカルチャーの違いに面を食らってしまい馴染めないケースもあります。

しかし、そこを超えると

「これって仕事なのか、それとも遊びなのか」

わからないくらいにゲームアプリマーケティングにハマってしまうのです。

【ゲームアプリマーケティングが最高に楽しい理由③】失敗しても挽回できるチャンスがあるから

家庭用ゲームの場合は発売日で結果がわかりますし、その時点で失敗してもマーケティング戦略や、ゲーム内容そのものを改修することは不可能です。

厳密には家庭用ゲームでもオンラインアップデートを使えばゲームの改修は可能ですが、家庭用ゲームの場合は発売日から、その週末までがそのゲームのピークにあたるため、そこで失敗に気づき1年後にゲーム内容を改修しても挽回するのは不可能となります。

一方でスマホゲームの場合は家庭用ゲームの発売日にあたる配信日がゴールではなく、スタート地点になります。

そこから何年にも渡ってゲーム運営を続けていくことがスマホゲームの主戦場なのです。

年単位でゲーム運営をしていくため家庭用ゲームと比べると時間の猶予はかなり残されています。配信日に失敗しても挽回のチャンスはゼロではないのです。

とはいえ最近のスマホゲームアプリも競争が激化している上に、市場自体が成熟しているため、以前のように挽回のチャンスは減りつつあります。家庭用ゲームと同様に配信日に万全の状態で臨むことがマーケティングにおける重要ミッションになっています。

【ゲームアプリマーケティングが最高に楽しい理由④】開発チームに近い場所でマーケティングができるから

その昔、家庭用ゲームの開発チームにマーケターが入っていくことは、ほぼありませんでした。

マーケターといいながらも開発チームが作った「完成したゲーム」をただ売ることが、マーケターの仕事でした。

いわゆるマーケティングと宣伝プロモーションが同じ意味で使われていた時代があったのです。

もちろん、現代のスマホゲーム業界でもマーケティングと宣伝プロモーションが同じ意味で使われている現場は数多くみられます。

しかし、スマホゲームの場合は「サービス運営型商材」であるゆえにゲーム開発領域にもマーケターが入りやすい環境になっています。

トロネコは「トロネコのゲームマーケティング大学」の記事でも

マーケティングの定義を「ゲームが売れる仕組みづくり」としており、

それら「売れる仕組み」は3つのマーケティングプロセスから構成されると解説しています。

①つくるマーケティング

②とどけるマーケティング

③とどけつづけるマーケティング

この「①つくるマーケティング」はゲームアプリ事業における成功率の80%を占める重要な要素であり、ここにマーケターが踏み込める(踏み込むべき)と考えているゲームプロデューサーや事業責任者はスマホゲーム業界では比較的多いのです。

プロダクトを売れる状態に持っていくところに関与できることほど

マーケターとしては最高に楽しいものはありません。

ゲーム企画、開発段階からゲームマーケティングとして何ができるのか?

「トロネコのマーケティング100リスト」という「マーケターが関わるべきマーケティング領域」を言語化したリストも公開しています。

これをご覧頂ければ、ゲームマーケティングが「宣伝プロモーション」のことではなく、「宣伝プロモーション」はゲームマーケティングの一部に過ぎないということが理解できるようになります。


【ゲームアプリマーケティングが最高に楽しい理由⑤】マーケターとしての能力を発揮できるから

このようにゲームアプリマーケティングが最高に楽しい理由を4つご紹介しましたが、ここからもわかるように

ゲームアプリマーケティングはマーケターとしての能力を如何なく発揮できる場所とも言えます。

マーケティングスキルの高さがゲーム事業の成功確度を大きく押し上げることができるのがゲームアプリマーケティングが最高に楽しい5つ目の理由になります。

一方で、マーケティングスキルが低いとゲーム事業として「戦う以前の状態」で打席に立たなければならなくなります。

マーケターとしてのスキルや経験を積めば積むほど、ゲーム事業がうまくいくようになる、そんな成長実感を感じられるのもゲームアプリマーケティングが最高に楽しい理由になります。


家庭用ゲームのマーケティングは発売日でほぼ決まる

スマホゲームアプリであげた5つ点は、パッケージ売切り型の「家庭用ゲーム」にはない部分になります。

家庭用ゲームは発売日が全てであり、発売日にそのゲームの結果と、その後の伸びしろが決まります。

・何本、流通から発注を頂いたのか(セルイン)

・発売日に何本店頭で売れたのか(セルスルー)

発注と店頭販売のボリュームとバランスが家庭用ゲームの成功と失敗を左右します。

もちろん発売日以降で挽回して大ヒットになった家庭用ゲームもたくさんありますが、スマホゲームアプリのようにマーケターが意識して成功の打率を上げていくのは難しい商材なのです。

よって家庭用ゲームでヒットを出すには、スマホゲームアプリのマーケティングとは異なるマーケティング理論が必要になります。

それゆえに

スマホゲームマーケティングに染まった人が、売り切り型の家庭用ゲームのマーケティングをやろうとすると結構苦戦します。

なぜならマーケティングの着眼点が全く異なるため、その「思考脳」が鍛えられていないからです。

これに近いケースとして、同じスマホゲームであっても、長く運用型のゲームを担当していたマーケターが「ストアダウンロード売り切りゲーム」のマーケティングを任されると、うまくいかないケースがあります。

トロネコは家庭用ゲーム業界で10年以上、その後、スマホゲーム業界と合わせると20年以上も、ゲームマーケティングをやってきましたので、この「思考脳」の違いが痛いほどわかるのです。


最後に

残念ながらトロネコはゲームマーケティングに取り憑かれてしまい、日々、ゲームマーケティングのことばかり考えています。

そんなマーケティング熱がたたってしまい、最近「トロネコのカベウチ」という無料でマーケティング相談ができるサービスも開始しました。

サービスを開始した理由は

「マーケティングでゲーム業界を変えていきたい!」

という想いによるものです。

LINEのビジネスチャットを使って、トロネコに気軽に質問できます。

ボランティア活動としてやっていますが、既に多くの方からのご相談を頂いております。周囲に相談できるマーケターがいない人は是非ご利用ください。


またトロネコが運営するゲームマーケティングを無料で学べる「トロネコのマーケティング大学」では、専門的なゲームマーケティング情報を発信していますので、よろしければこちらもご覧ください!


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