「100日後に死ぬワニ」から見えるTwitterを使ったプロモーション企画のヒント
こんにちは
トロネコです。
20年に渡ってゲーム業界でマーケティングをやっています。
ゲーム大好き、ゲーム業界の発展に人生かけています。
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さて、今回は最近、Twitterで話題になっている「100日後に死ぬワニ」についてのお話です。
「なにそれ!?」
という方は下記をご覧ください。
・100日後に死ぬことが決まっているワニの生活を4コマ漫画でTwitter投稿
・視聴者であるフォロワーは「ワニの人生の結末(=100日後に死ぬ)」を知っているけど、ワニ本人は知らない
・死を自覚したとき、ワニ本人の行動や感情はどう変わっていくのか?
ワニの日常生活を通して「人生とは?」「生きるとは?」
いろいろ考えさせられる漫画として超バズっています。
100日後、このワニはどんな結末を迎えるのでしょうかね?気になります。
ところで、私がこの漫画を見た瞬間に真っ先に思い出したのは
アップルの創設者スティーブ・ジョブズの、あの名言でした
もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは 本当に自分のやりたいことだろうか?(If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?)
スティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学で行った卒業祝賀スピーチの一文です。
みなさんご存知かと思いますが、何度でも見る価値があるのでyoutubeのリンクを貼っておきますね。9分30秒あたりです。
人生は有限で、必ず死が訪れるます。
でも、若いうちは死なんて全く意識せず生きてきます。
「でも、もし今日が人生最後の日だとしたら、今やっていること、これからやろうとしていることは本当にやりたいことなの?」
と聞かれたら
みなさんはどう答えますか?
ちょっと背筋がゾクゾクする話ですね。
多くの人が「今日が人生最後の日」と思って仕事をしていませんし
そう思うことすらできません。
そんな中で、「100日後に死ぬワニ」は
我々が日々、目をそらして直視してこなかったことを4コマ漫画という形で目の前に見せつけたわけです。
それを見せつけられた我々は
「そうそう、たしかにそうだね」
となったわけですが、マーケティング的な言葉で言い換えると、「100日後に死ぬワニ」には「潜在ニーズ」があったわけです。
ちなみに「潜在ニーズ」って何?という人のために、簡単に触れておきましょう。
「潜在ニーズ」
ユーザーは自己認識しておらずユーザーインタビューなどの市場調査では引き出せないニーズ。
でも「こんなものはどうですか?」と提示すれば「ああ、それいいですね!」といったように、潜んでいるニーズを引き出すことができます。
「顕在ニーズ」
潜在ニーズと対になるのが、ユーザー自ら認識しておりユーザーインタビューなどの市場調査で引き出せるニーズ。
多くの場合はユーザー自身の人生経験における記憶に基づいたものが顕在ニーズとして引き出すことができます。
ところで話を戻すと、会社で一緒に仕事をしている27歳の彼に、
「将来どうするの?どう考えているの」
と話をすると
「いまがずっと続けばいいし、続くと思っている」
という答えが返ってきました。
これはごく自然な反応ですね。
まさか、自分がワニと同じように100日後に死ぬなんて、考えもしないですし、このまま続くことを微塵も疑わないですね。実際、私も20代の頃はそうでした。
でも、人生何があるかわからないですし、人生は有限で必ず死が訪れます。
だからこそ、スティーブ・ジョブスのスピーチの通り
もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは 本当に自分のやりたいことだろうか?(If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?)
と考えながら日々、生きることができると、価値ある、後悔しない人生が送れます。
たった一度切りの人生をどう生きるのか
「100日で死ぬワニ」は視聴者であるTwitterフォロワーを巻き込みながら、人生における大切なものに気づかせてくれたわけです。
でも、これって、非常にマーケティング思考で考え抜かれた「共感型コンテンツ」ですね。Twitterでバズるには「共感」が重要な要素になります。
そんな「100日後に死ぬワニ」は
ゲームマーケティングでも結構参考になる点が多く
100日後のゴールに向かって展開していくストーリーは
ゲームのプロモーション企画のヒントにもなります。
・ドラマ性があって
・連続性があって
・共感力があって
ユーザーの心の底に潜んでいた「潜在ニーズ」を刺激してくれるコンテンツです。
そこで今回の「100日後に死ぬワニ」 含む、ゲームやWebサービスなど幅広くプロモーション企画の参考になるTwitter施策事例を3つほど、下記で踏み込んで書いてみました。
もし、お時間があればご覧ください。
【トレンド入りして話題になるTwitter投稿プロモーションの作り方】
というわけで、最後まで読んで頂きありがとうございました!