【誰も語らなかった】ゲームクリエイター・マーケターの老後を考えてみよう(ゲーム業界人のネクストキャリア)
こんにちは
ゲームマーケティングスペシャリストのトロネコです。
今回は誰もちゃんと考えてこなかった、語ってこなかったけど、すぐ目の前で顕在化しつつある
ゲームクリエイター、ゲームマーケターの老後についてお話します。
トロネコはゲームマーケターとして20年以上、働いてきました。
ずっと若手でしたが、ある時、気が付いたら、圧倒的な先輩になっていたわけです。
人生は短くゲームクリエイター、マーケターも終わりがやってきます。まだ若い業界ですから、彼らの老後はほとんど語られていませんが、今回はちょっと真剣にゲーム業界人の老後について考えてみたいと思います。
いまゲーム業界で働いている20代、30代にはあまり実感がない話かもしれません。しかし、もしこれを読んでいる皆さんがゲームに人生を賭けて、死ぬまでゲーム作りをしたい「ゲームクリエイター」を目指すなら、いま少しだけ立ち止まって考えてみる価値あります。
なぜなら本物のゲームクリエイターは
命を削ってゲームに人生をかけていますし、お金よりもモノづくりができる環境を優先するからです。
もちろん最低限、生きていくお金は必要ですが、それよりもゲーム作りができる事に喜びを感じるゲームクリエイターがトロネコの周りにはたくさんいます。
ゲームクリエイターと比べると、命を削ってゲームに人生を賭けているマーケターは少ないかもしれませんが、トロネコがそうであるように少数ながら存在します。
トロネコは我々の老後には5つの選択肢があると考えています。
もちろんポジティブ、ネガティブが入り混じった選択肢です。
①ゲーム会社の管理職として生きていく
多くのゲーム業界人(ゲームクリエイターもマーケターも)はゲーム会社の管理職として生きていく道を希望します。
彼らに聞くと「仕事は楽しくない」そうです。
なぜなら「モノづくり」から離れたマネジメント業務が中心になるからです。しかし、お金もそこそこもらえますし生きていけます。
しかし「定年」という終わりが必ずやってきますし、
定年した後はゲームに関われる可能性は低いことも知っています。
そして「管理職」として残れる人数は限られており、多くの仲間は会社を去らなければなりません。「管理職として生きていく」のは、むしろ選ばれた特別な存在なのです。
②ゲーム会社の現場で生きていく
歳を取ってもゲームの現場で生きていくことはできます。
ただし前出の「管理職」に比べると貰えるお金は少なくなりますし、この時世、ずっといられるかも不明です。
ただし現場で働けることはゲームクリエイター、マーケターにとってこれほど嬉しい幸せなことはありません。ですから仕事は楽しいです。
一方でフィジカル、メンタルともに日々衰えていきます。
若手と比べれば圧倒的に体が動かなくなります。
③ゲーム業界の若手育成で生きていく
まだ一般的ではないものの、今回紹介した選択肢の中では、ゲーム業界人の老後としては一番おすすめの選択肢になりえるのが「若手育成で生きていく」という選択肢です。
フィジカル、メンタルは衰えても、これまでの経験、知識がなくなるわけではありません。それを若手のゲームクリエイターに伝えていくような
ゲームの専門学校の講師、ゲーム会社内の新人教育担当など
まだまだ未開だけど、活躍できる場所はありそうです。
もちろん現場やマネジメント職でもなく、一線を引くわけですからそこに対する抵抗もあります。なぜなら「教える側にまわる」ということは、ゲームクリエイターやマーケターの多くにとって必ずしも得意分野ではなく、自分のやりたいことではないからです。
④自分でゲーム会社をつくる
人生の最後の日まで、ずっとゲーム作りに関わって行きたいなら、企業に雇われるのではなく、小さくてもいいので自分で会社を作るべきです。
会社を作れば永遠にゲームに関わっていけます。
ゲームクリエイターは永遠にゲームを作り続けることができます。
もちろん、ゲーム事業は「お金」がかかりますし、必ずヒットが保証されるものではく、むしろ「ゲーム事業は不安定」ですから、そう簡単にうまく行きません。
でも、自分で会社を作るなら、今回のテーマである「老後」という概念がなくなります。老後という概念は企業に雇用されているゆえの概念だからです。
トロネコは自分の会社設立をおすすめします。
いますぐの「起業」をおすすめしているわけではありません。しかし、もし皆さんが永遠にゲームに関わって行きたいと考えるなら、起業を前提とした準備をいまの会社勤めをしながらするべきです。
⑤ゲーム業界から卒業する(非ゲームの仕事をする)
多くの人はゲーム業界からの卒業をして、全くゲームと関係ない仕事をしています。
ゲームに人生を賭けていたゲームクリエイターやゲームマーケターにとっては、これほど辛くて悲しいことはありません。
しかし、ゲームにそれほどこだわりがないなら、ゲーム業界から卒業することは決して悪い選択肢ではないのです。
ゲーム業界に限らず、むしろ、ひとつの世界に縛られていることで、可能性を失っている事もあります。ゲーム業界にこだわり続けることは
「可能性を広げるかもしれないし、可能性を狭めているかもしれないのです」
まとめ
今回、ゲームクリエイター、ゲームマーケターの老後について深く掘り下げてみました。トロネコはまだ「老後」というには早いのですが、でも、これからもゲームに関わっていきたいので「老後」を考えずにはいられません。
5つの選択肢をあげてみましたが、どれかひとつを選ぶのではなく、組み合わせて自分向けにアレンジしてみるのもアリです。
例えば
④自分でゲーム会社を作り
⑤会社継続のために非ゲームの仕事もしつつ
③時には若手育成に関わっていく
でもメインは
④自分でゲーム会社を経営し、ゲームをつくり、届けていくことはやめない
という選択肢もあります。
そう考えると選択肢はまだまだ他にもありそうですね。
いまゲーム業界で働いている20代、30代にはあまり実感がない話かもしれませんが、いまのうちに「老後」を考えておくだけの価値はあります。
そして40代以上の方は、この記事をきっかけに真剣に「老後」を考えてみてください。
ところで、
今の自分に何ができるの?何をしたいの?
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「自分ができること」「やらなければならないこと」「やりたいこと」が整理できます。
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