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映画『ボーはおそれている』ネタバレ考察

※画像は私物のムビチケから。

 先日、映画『ボーはおそれている』を観た感想とパンフレットを購読した記事を投稿した。
今回は突っ込んで考察したいと思います。

まずは投稿した記事に載せた2つの疑問。

1.ボーは何におそれていたのか?
2.ボーはいつ死んだのか?


1.ボーは何におそれていたのか?

それに対するアンサーは、「ボーは外の世界をおそれていた。」だ。つまり、ボーの母親が支配する世界に。



2.ボーはいつ死んだのか?

何故、そう思ったのか?はラストがその時は非現実的に思えたから。物事があまりにもうまくいきすぎて。
(後でよく考えてみたが、ボーの母親の企業が超大企業だから可能だったと無理矢理自分に納得させている。)

これに対するアンサーは、「出産直後の事故で亡くなった。」だ。これはラストのボーの母親が言ったと思われるセリフ「マイ ベイビー」で繋がるはず。

この回答を見た方は思うかもしれない。
ボーが体験した事は?と。

これは、ボーの両親の遺伝子から導き出された未来の世界だと思っている。遺伝子には、両親の容姿・思考パターン・深層心理などの情報が組み込まれている可能性がある。

なので、赤ん坊ボーは、外の世界や両親について細胞レベルで無意識の内に理解していた。
そして、ボーが経験した事。
これはおそらくだがパラレルワールドだと思う。生まれてから成長して亡くなるまでの一生を走馬灯のように、未来の一つを体験したのだ。

そのパラレルワールドは、母親の深層心理が作り出した世界である。父親の良心も何度か出てきているが私からみると気弱な印象を受けるため、どうにもできなかったのだろう。


更に別のアンサーも考えている。

①脳死により植物状態のまま、年取って亡くなった。
②脳損傷の影響により、ボーが妄想と現実の世界を行ったり戻ったりしている内に亡くなった。

①②の根拠は、出産時の「落とした」というセリフにある。もし落とされたのが、赤ん坊ボーだとしたら脳へのダメージによる脳死か損傷による障害が考えられるからだ。

しかし、事故死説と①の脳死説には無理があり、辻褄が合いそうなのは②の脳障害による現実と妄想の中での死。

ボーの子供時代の母親に対する行動や100回以上?も約束を破った事について、脳が損傷していた場合、影響があったのではないかと疑わざるをえないからだ。
最後のシーンのセリフについても、母親にとっては大きくなっても我が子は我が子だから思わず言ったのだと思う。

パンフレットを読むとボーの母親が子供時代のボーを洗脳していたため、ボーは現実と妄想の区別がつかなくなっていた。
つまり、脳の損傷は関係なかったと思われる。

2の予想は外れてしまいました。
そうなると肉体的に亡くなったのはラストで、精神的に亡くなった(心が壊れた)のは子供時代になるのだろうか…。


『ボーはおそれている』パンフレット、読むと理解が更に深まり新たな発見があって面白かったです。

パンフレットに付いている、『ボーの母親の肖像画の写し』はボーの母親の企業の従業員?の証明写真で埋め尽くされているが、よーく見るとパターン化されていて実際は何人なのか?
肖像画をアップで見たシーンの切り抜きでは、あれ?この人あのシーンで出ていたとか。

あと、ボーが母親のために買った白い聖母像の置物、母親の家にあった大きな像もそうで皮肉を込めたメッセージのように感じられた。

これ以上は楽しみが減るので続きは、映画とパンフレットにて^ - ^

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