小國詩音

猫二匹。 ただの日常。

小國詩音

猫二匹。 ただの日常。

最近の記事

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ずっと新聞記者になりたかった。 いつからか覚えていないけれど、少なくとも小学生のころにはその気持ちがあったと思う。 作文を褒められることが多かったし、自由に課題を決めていい宿題は小説を書いていた。 高学年になる前に記者体験のイベントに参加して、とても楽しかったことが決め手になったような気もする。 中学生になっても、文化祭のクラス新聞の記事はえらく褒められたし、高校生になっても、いつも怒ってばかりの先生が受験対策の小論文に花丸をくれた。 そんなこんなで、多少気持ちのブレ

    • ほんわりもやもや

      渋谷から都庁へ向かう予定があって、電車でもよかったけれど天気もいいし、地下に潜るのがなんだか惜しかったのでバスに乗ることにした。 都バスや東急バスはなんだかんだで乗ることがあったけれど、京王バスはもしかしたら初めてかもしれない。 時刻表の間隔の短さに需要を感じる。 田舎の生まれなので、通学は専らバスだった。 自転車で通う人も多かったけれど、昔から体力のなかった私には到底無理な話だ。 バスはざっくり1時間に2本。 ぎりぎりだと一つ逃すと遅刻するので、あえていつもえらい早

      • けっかんほそい

        まんじゅうこわい、的な。 持病があり、定期的に通院をしています。 学生時代からなのでもう慣れたものです。 採血も、苦手どころか得意。 刺すところも見ていられます。 ただ一つ、難点が。 血管が細すぎるということ。 毎回「血管細いですね〜」と言われるのも飽きたし、新人さんは手が震えてるし、三回くらい刺し間違えられることもある。 謝られるのも申し訳ないし。 腕にでっかい絆創膏三つも四つも貼って、体調悪い自己主張強い人みたいになるのも好ましく無い。 自動採血マシンとか、

        • おだんご

          惹かれるもの。 大好きなものじゃない。つい惹かれるもの。 わたしは焼肉が大好きだ。 蕎麦も好き。猫も大好き。 お寿司も本当に好き。 つい、は、そういうものじゃない。 ベスト10には出てこないけれど、見かけるとつい、買ってしまうもの。 わたしの場合、それがお団子。 まず、フォルムが可愛い。 ぷっくりしっとりしてツヤがある。 香りもいい。 甘くて香ばしいし、お米の香りも好きだ。 食感も最高。 わざともちゃもちゃ音を立てて食べたい。 一所懸命探すほどではないけれど、

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          むぎめしの帰還

          うちには二匹の猫がいる。 とろろと、むぎめし。 ねぎしが好きで、牛タンが好きで。 本当は東京駅の伊達の牛タン、極厚芯たん弁当が好きで。 この名前にしました。 とろろが先にうちの子に。 その当時付き合っていた彼は犬派だったけれど、同棲用の家具を買いに行って、ペットショップに寄って。 抱っこしたらもう飼う気持ちが揺るがなかった。 ケージを買って、一週間後に迎えに行った。 小さい時、おばあちゃんの家に猫がいた。 ミラという名前の、キジトラ柄の雑種。 子猫の時に軒下に捨て

          むぎめしの帰還

          「映え」の話

          SNSって、疲れる。 良くみられたくて、褒められたくて、認められたくて。 最初はそんな気持ちで始めたわけじゃないのに。 好きなものを好きと言いたかっただけなのに。 他人からの褒め言葉は、中毒性がある。 もっと欲しいと、欲が出てしまう。 そのうちに、好きでもないものを好きだと言い、SNSのために行動を決めている自分に気づく。 いつからこうなってしまったのか。 純粋に好きだった、心の癒しだったものが SNSの道具に変わってしまう。 なんて陳腐なんだろう。 仕

          「映え」の話