電気設計シミュレーションについて(SI)4

ある一定の周波数を超えると、デジタル波形の振幅は比例して小さくなる。
単純に波形の立ち上がり/立下り時間に対して周期が短くなるといった場合もあるが、ここでは誘電損を述べる。
誘電損は、信号配線とGND層が容量性結合する際の損失である。デジタル波形に含まれる高次周波数成分は結合する力と考えてよい。絶縁体を電気力線が通過する際に、一部が熱エネルギーに変換される。周波数が高い方が電気力線の通過する量が多く、損失が大きくなり、振幅が小さくなる。

表層の信号配線と、内層の信号配線では容量性結合が変わる。内層の信号配線は、隣接する上下層と結合するため損失が大きくなる。
それを防ぐために低損失材料がある。比誘電率が一般材よりも小さく、誘電正接も小さい。以前述べたかもしれないが、表層で配線する限りは低損失材料にする必要ない。

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