電気設計シミュレーションについて(PI)
Power Integrity(電源品質)は製品の正常動作に重要である。単純に電圧不足といったものから、スパイクノイズが乗るとか安定しないといったものまである。
IRドロップ(DC)と共通インピーダンス(AC)の2つで考える。
IRドロップは配線とノイズフィルターやヒューズなどのデバイスの抵抗成分によって起こる。例えば配線のインピーダンスが10mΩであったとしても、10Aの電流が流れるならIRドロップは100mV(=0.1V)になる。たかが0.1Vと思われるかもしれないが、FPGAのコア電圧が0.9Vだったとすると10%以上ドロップすることになり、データシートで確認するまでもなくNGである。
ノイズフィルターはその性質的に、ACだけでなくDCでも抵抗成分を持ってしまう。配線の細りも抵抗値が大きくなる原因だが、使用する部品にも注意を払う必要がある。