電気設計シミュレーションについて(EMI)3

ケーブルからの電磁波の放射についてもう少し述べる。
GNDを揺らさないことが要点であるが、基板上の配線にも幾つかポイントがある。まずクロック信号や定常的に動き続けるデジタル信号をケーブルに通す場合、オーバーシュートやアンダーシュートがあってはならない。信号に余計な高調波が乗ってしまうためである。次に、その信号(Aggressor)が他のVictimにクロストークしてはいけない。Aggressorはケーブル内でもGND線を並走させる。
このVictimは、同じケーブルを通らないAggressor以外ともクロストークさせない。スイッチングレギュレータ―や水晶とも近接させない。
ケーブルが筐体内で他のケーブルとクロストークしないことも重要である。電源ケーブル同士を束線にしているケースを見受けるが(セオリーとして電源とGNDは撚っている)、スパイクの発生要因になる。

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