45度での部品配置
以前X(ツイッター)で投稿した内容ですがnoteでサルベージします。
基板設計にて45度で部品配置をするのは意味があります。
QFPやQFNを45度で配置するのは、一見幅を取るように見えて、実は同方向の配線を省スペースでおこなえるからです。
Raspberry Pi 5でもこの工夫がされていました。
Ethernet PHY(BCM54213PE)を45度で配置しているのは、PHY配線のし易さの他に、省スペースでMIPI x 2の差動配線、計8ペアを通すためだと見受けられます。
もちろんどんな場合でも45度配置が良いという訳ではありません。
・キー部品と近接配置部品の配線を短くしたい
・X軸、Y軸の主配線方向を守りたい
・LPDDR4の等長配線に有利
このあたりが90度配置をするのに有利な点です。
Raspberry Pi 5でのMIPI拡張は、今後モバイル機器を開発する上で必須であり、何としても成し遂げたかったという気持ちがひしひしと伝わってきます。45度配置はひとつの工夫ですが、「意思のある基板」こそ価値があるように思われました。
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